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佐藤健、神木隆之介独立の陰に、後をひく「三浦春馬問題」 最強の芸能事務所アミューズの“失敗”とは

2021/03/27
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福山雅治や星野源、吉高由里子らを抱える

 福山雅治(52)や星野源(40)など、俳優とミュージシャンを兼ねるアーティストも多く所属している。音楽業界で日本音楽事業者協会(音事協)とともに二大組織を形成する日本音楽制作者連盟(音制連)は、アミューズが中心になっている。

星野源 ©共同通信社

 音楽業界で力を伸ばす一方で、アミューズはドラマ・映画界でも成功をおさめる。1983年に映画「アイコ十六歳」でデビューした富田靖子(52)をはじめ、深津絵里(48)、上野樹里(34)、吉高由里子(32)、仲里依紗(31)、そして5月からNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に主演する清原果耶(19)とキラ星のごとく名女優が並ぶ。

 男性陣も福山雅治を筆頭に、寺脇康文(59)、岸谷五朗(56)、大泉洋(47)、ディーン・フジオカ(40)、賀来賢人(31)、野村周平(27)と豪華な顔ぶれ。佐藤、神木が離脱しても、吉沢亮(27)が現在NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主演をつとめ、新エースの期待をかけられている。

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福山雅治 ©️JMPA

「アミューズは300人以上の社員を抱えていて、興行会社でもある吉本興業(約900人)を除けば最大の芸能事務所に成長しました。そして東証1部に上場している会社でもあります。かつてはホリプロや吉本興業も上場していましたが、買い占めの危険性やマネジメント方法に制約を受けることを嫌って取りやめたんです」(ワイドショー関係者)

実は大きいバラエティ部門

 音楽、俳優と並ぶもう1つの柱が、バラエティー部門。三宅裕司(69)率いる劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」の貢献度は実は大きく、三宅、小倉久寛(66)、寺脇、岸谷といった劇団員がドラマや映画だけでなくバラエティー番組やラジオDJなど活動の幅を広げることで、アミューズは芸能事務所としてだけでなく、制作プロダクションとしても成長してきた。

三宅裕司 アミューズ公式サイトより

「今回の佐藤と神木の独立は、俳優部門の次期エース候補が本家を割って出たことになり、株主としては明らかにマイナスです。アミューズの俳優部門は長年にわたって福山雅治がトップでしたが、固定ファンはいまだに多いものの、結婚を経て52歳となり下降線に入ったことは否めません。事務所としても世代交代を急いではいるのですが、2017年の小出恵介(37)の淫行事件や、2020年の三浦春馬の自殺などトラブルが続いている。トラブルの原因としては、『大里会長の1強時代が長すぎて世代交代がうまくいっていない』というのが大きいです」(芸能プロ関係者)