今季セ・リーグのホームラン王(35本)となった中日のアレックス・ゲレーロ外野手(30)の周囲が騒がしい。
昨オフ、年俸500万ドル(約5億6000万円)の4年契約の最終年が残っていたドジャースから見切られ、中日が130万ドル、残りをドジャースが支払う条件で“厄介払い”されてきたゲレーロ。
「それが本塁打王を獲ったことで、“やっぱりオレの価値は年俸500万ドル”と3年で約15億円を最低線として要求し、中日から愛想を尽かされた」(スポーツ紙デスク)
もともと中日においてゲレーロの評価は驚くほど低い。
「低めの変化球をすくってバットに乗せるのは上手いから、狭い球場ではそれなりに打つが、145キロ以上の速い真っすぐは、あまり打ってない。35本中20本ぐらいは変化球です」(同前)
各チームの一線級投手相手だと打てず、「本数のわりに印象が薄い」(同前)。
さらに、一部で“ソローロ”と揶揄されるほどソロホームランが多く、打点は86にとどまっている。
「チーム内ではセットポジションからクイックで投げられるのが苦手みたい、と言われてました。結果、打てるのはランナーなしのときが多い」(ベテラン記者)
13日の会見では中日の球団代表が「何億というお金を貰おうと思うのなら足りない部分もある。しっかり一塁まで走るとか」と発言した。だが、前出の記者は「怠慢プレーが多いという印象はない。ただ来日前は“内野も外野もできる”という触れ込みだったんですが、ドジャースで一緒だった前田健太が『打つけど、守りが酷い』と言ってましたね」。
既に退団は決定的で、争奪戦が始まっていると報じられているが、本命は?
「ソフトバンクや阪神なども興味を示しているとされますが、実際に動くのは『ホームラン王を獲れ』と本社から言われてるらしい巨人ぐらいでしょ(笑)」(同前)
ここにきて中日の白井文吾オーナーが「残ることになっておるみたいやな」と発言し、波紋も広がったが――。
「いや、あれは“巨人には獲られたくない”というオーナーの気持ちがつい出ちゃっただけです」(中日新聞関係者)
何とも盛り上がらない“争奪戦”となっている。