みなさん、もし我らが吉田正尚が「メジャーに挑戦する」て言うたらどうします?
というのも、今回の東京五輪で気付いたことがあるんです。
私は今回の東京五輪ではIOCのお仕事で会場演出や会場アナウンスという運営側からの観点でお仕事をさせて頂いております。
フジテレビキャスター時代は五輪を伝える側のお仕事。メディアが入れるエリアでしか五輪を体験することは出来ませんでした。今回は運営側である為、今まで見ることが出来なかった景色を見ているんです。選手がカメラに映っていないときにどんな姿でどんな準備をしていて、どんな表情をしているのか。コーチやトレーナーと選手がどんな会話をしているのか。
やはり、どの選手も強烈なまでのハングリー精神と物凄く大きな夢を描いて五輪に向かってきているんです。人生を懸けた大勝負、自分のキャリアを次に進める為の大一番。こんな表現がまさに相応しいと感じています。僕らスタッフも連日会場にいてヒリヒリするような緊張感、緊迫感、重圧を感じています。
そんな五輪会場にいて、僕は日の丸を背負う吉田正尚を観て、「メジャーリーグに行っちゃうんじゃないか……」そう思ったのです。
侍ジャパンで堂々たる活躍を見せている吉田正尚
初戦のドミニカ戦から2安打。計3度の出塁で五輪デビューを飾りました。
中継映像からもこれまでにない凄みを感じる表情をしていたのを正尚ウォッチャーの皆さんならお気付きだと思います。侍ジャパンの3番打者として堂々たる活躍。去年、首位打者を獲得。今年も最後までプレーすれば間違いなく首位打者を獲ります。プロ過去5年間で通算打率は.323。今シーズンを終えれば、その数字はまた上がる気がします。プレミア12で2019年に優勝メンバーとなり、稲葉ジャパンの中心として今回の東京五輪でもメダルを獲得し、海外の評価が上がったとしたら……行っちゃうんちゃうの、大リーグに?と思ってしまう、これはほんまに。
そういえば、背番号34番にしてるのはMLBで新人王、本塁打王、MVPを獲得して、フィリーズで活躍する大リーグを代表する左打者のブライス・ハーパーに憧れての番号。グローブのデザインもハーパー選手と同じのを使っていたし、阪神の糸井選手やソフトバンクの柳田選手からは「おい、ブライス!」とか「へい! ハーパ―!」っていつも呼ばれてる。
毎年、自主トレで鉄人・室伏広治さんのところに弟子入りするのも、五輪で活躍し、トレーニング指導は勿論ですが、世界に出ていく為の心の準備、精神的な部分を学ぶためでした。
オリファンのみなさん、どうします?
正尚がアメリカに行く言うたら……海を渡る言うたら……賛成しますか?