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《小田急線無差別刺傷》「成功率数%でも中高生をホテルへ…」15年前に垣間見えた“自称ナンパ師”対馬容疑者の異変

《小田急線無差別刺傷》「成功率数%でも中高生をホテルへ…」15年前に垣間見えた“自称ナンパ師”対馬容疑者の異変

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 対馬容疑者は1985年に青森県五所川原市で生まれ、幼いころに東京・世田谷区に引っ越した。対馬容疑者と同じ小学校の卒業生であるBさんが語る。

同級生に「俺キレさせたらやばいよ」

「対馬容疑者を知っている人はみんな口を揃えてムードメーカーだったとか、明るくて活発な子だったと言っています。3歳下の弟がいたのですが、一緒に下校したり遊んだり、面倒をよく見ていました。悪い印象は全くないです。

 彼は小学校のサッカー部に所属していたんですけど、ここの関係者はいま大騒ぎしています。『まさかあいつが』とみんな思っているでしょうね。そういえば、対馬が5年生の頃、このクラブに所属していた子に対して『俺キレさせたらやばいよ』と言ったことがあったようです。よくある子供の会話ですけど、今思うとちょっと気になる発言ではありますね」

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対馬容疑者 ©共同通信

 活発で明るいと評判だった対馬容疑者は小学校、中学校と地元の学校に通い、都立の高校に進学した。前出の友人Aさんは当時の様子についてこう振り返る。

高校時代の評判「勉強ができるイケメン」「少しチャラい」

「身なりに気をつかっていたようで服装もおしゃれで、容姿端麗なイケメンといった感じでした。冗談をいって人を笑わせるような明るい性格です。とても今回のような事件を起こすような人物ではなかったので、ニュースで事件のことを聞いた時はただただ驚きました」

高校の卒業アルバムより

 対馬容疑者の当時のニックネームは「つっしー」。みんなから慕われていて、クラスの中心にいるような人物だったという。

 高校は制服が無く、生徒が私服で通うような自由な校風。それもあってか当時の対馬容疑者は長髪を明るい茶に染めていたこともあったという。Aさんによると「少しチャラかった」。かといって、学業をおろそかにしていたわけでもないようだ。Aさんは対馬容疑者の真面目な一面を明かす。

(高校の卒業アルバムより)

「成績は比較的上位にいたと思います。理系なので、理科や数学が得意でしたが文系科目もそつなくこなしていました。高校卒業後は中央大学に進学しましたし、勉強はしっかりしていたのではないでしょうか。でもいい意味で“優等生”ではなかった。

 囲碁将棋クラブに在籍していましたが幽霊部員で、放課後は仲がいい友達数人とよく遊んでいました。みんなでワイワイ騒ぐのが好きで、カラオケとかボーリングとか、ビリヤードで遊ぶことが多かったです。あいつは歌が上手いんですよ。カラオケではビジュアル系バンドの曲や、19(ジューク)とかゆずとか、当時流行っていた曲は幅広く歌いこなしてました」(同前)

 勉強ができ、遊びも知っているイケメン。そんな対馬容疑者だが、高校3年間に交際していた女性はいなかったようだ。