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プチ鹿島
2017/12/22

「国民栄誉賞スクープ」 なぜ読売は他の追随を許さなかったのか?

囲碁将棋といえども、これは政治部マター?

 この言葉はなんで流行語大賞にノミネートされなかったのだろう?

「読売新聞を熟読して頂いて」という安倍晋三首相の国会での発言だ。

政権と新聞の近さ、遠さ

 今年の憲法記念日(5月3日)に「憲法改正20年施行目標 9条に自衛隊明記 首相インタビュー」が読売新聞に大きく掲載された。

 5月8日の国会でその真意を問われた安倍首相は、自民党総裁としての考え方は読売新聞にくわしく書いてあるから熟読して頂いてと発言し、野党は国会軽視だと抗議した。

「読売新聞を熟読して頂いて」 ©石川啓次/文藝春秋

 あらためてわかったのは安倍首相及び政権と読売新聞の近さである。

 親政権的な新聞とそうでない新聞がわかっていれば(イメージは球場の1塁側と3塁側のようなものか)、同じ記事でも違いがわかる。たとえば2014年の総選挙前の解散報道をあげる。

「増税先送りなら解散」(読売 2014年11月9日)

読売新聞・渡辺恒雄主筆 ©文藝春秋

「分かった。」と言い切れる読売

 他紙の見出しは「解散か」だったのに、『読売』の見出しだけが「解散」といち早く確定的に書いたのである。記事の冒頭はこうだ。

《安倍首相が、来年10月に予定されている消費税率10%への引き上げを先送りする場合、今国会で衆院解散・総選挙に踏み切る方向で検討していることが8日、分かった。》

「分かった。」のである。『読売』すごい。