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特集
地元紙が選ぶ2017年の3大ニュース、2018年の注目ニュース 全国紙だけではわからない!

北日本新聞社
2017/12/28

北日本新聞が選んだ2017年の重大ニュース第1位は「食べてにっこり 富富富(ふふふ) 新富山米名称決定、来年デビュー」

©iStock.com

 2017年、日本の各地方ではどんなニュースが報じられたのか。文春オンラインは、地域に密着する報道機関である地元紙にアンケート調査を実施しました。

 それぞれの都道府県で大きく報じられたニュース第1位から3位まで、そして2017年もっとも“○○○”(笑った、泣いた、驚いた……など)ニュース、いまから注目している2018年のニュースをご紹介いただきました。

 北日本新聞が選んだ、富山県のニュースは……。

◆ ◆ ◆

2017年重大ニュース 第1位

「食べてにっこり 富富富(ふふふ) 新富山米名称決定、来年デビュー」(3月27日)

 富山県は3月26日、2018年にデビューする富山米の新品種の名称を「富富富(ふふふ)」に決めたと発表しました。富山が誇る水、大地、人の三つの「富」と、食べたら「ふふふ」と幸せな気分になる極上のおいしさを表現しています。

 昨年10~12月に実施した公募で集まった延べ9411点のアイデアから選考しました。新品種は、高温や病気に弱く、倒れやすいコシヒカリの短所を克服し、おいしさを最大限に引き出したのが特徴。今年は県内23カ所の計7.6ヘクタールで試験栽培し、首都圏などで先行販売してPRに努めました。来年から県内で本格的に栽培を始めます。

http://webun.jp/item/7356117(3月26日、富富富初報)

2017年重大ニュース 第2位

「朝乃山に敢闘賞 大相撲秋場所千秋楽で10勝目」(9月25日)

 大相撲秋場所千秋楽が9月24日、東京・両国国技館であり、東前頭16枚目の朝乃山(23)=本名・石橋広暉(ひろき)、富山市呉羽町出身、高砂部屋=は西前頭3枚目の千代大龍(九重部屋)を押し出しで破り、10勝5敗で初の敢闘賞を獲得しました。県出身力士が新入幕の場所で三賞を受賞するのは、1947年11月場所の三賞創設以降で初めてで、今後の活躍に期待が集まっています。

 朝乃山は近畿大を卒業し、昨年春場所に三段目最下位格付け出しでデビュー。今年の初場所で幕下全勝優勝し、十両は3場所で通過しました。

 http://webun.jp/item/7402310

2017年重大ニュース 第3位

「富山県美術館全面オープン 記念展が開幕」(8月27日)

 富山駅北の富岩運河環水公園で整備が進められてきた富山県美術館(富山市木場町)が8月26日、全面オープンしました。開館を記念した企画展など、多彩な催しが展開されています。新しい美術館は地上3階建て、延べ床面積約1万5000平方メートルで、前身の富山県立近代美術館の理念を継承しつつ、これまで以上にデザインの視点を取り入れました。

 建築家の内藤廣さん(神奈川)が設計し、総工費は85億円。「アートとデザインをつなぐ」美術館を目指し、「見る」「創る」「学ぶ」といった体験を重視しました。屋上庭園には「オノマトペ(擬声語・擬態語)」にちなんだ遊具が並び、子どもたちでにぎわっているほか、東京の老舗洋食店「日本橋 たいめいけん」なども出店し、人気を集めています。

http://webun.jp/item/7394907

富山県の新銘柄米「富富富」を手にする、県農業研究所の研究員 ©共同通信社

2017年もっとも“アクセスが多かった”ニュース

「富山生まれ“極力採りません” 不二越会長、会見で持論」(7月13日)

 富山市で創業した総合機械メーカー、不二越の本間博夫会長が記者会見の席上、採用に関して「富山で生まれ地方の大学に行ったとしても、私は極力採らない」「偏見かも分からないが、閉鎖的な考え方が強い」などと発言し、問題化しました。発言があったのは7月5日、富山市内で開いた2017年5月中間期の決算発表会見。本間氏は「富山に優秀な人材がいないわけではないが、幅広く日本全国、世界から集めたい」と説明。「富山で生まれて地方の大学へ行った人でも極力採りません。なぜか。閉鎖された考え方が非常に強いです」と言い、一方で「ワーカーは富山から採ります」とも述べました。後日、同社ホームページに「発言の一部に不用意で不適切な表現があり、ご迷惑をおかけしました」などのおわびを掲載し、沈静化を図りました。

http://webun.jp/item/7383275/

2018年注目のニュース

 富山県の象徴である立山・黒部の価値がさらに上がるか、注目しています。

 12月8日、有識者でつくる国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内委員会が後世に残したい「日本の20世紀遺産20選」を発表し、県内から「立山砂防施設群」が3番目、「黒部川水系の発電施設群」が4番目に入りました。立山砂防施設群は、常願寺川水系にある白岩、本宮、泥谷の各えん堤などが主な構成資産。イコモスのワーキンググループは「水系一貫の総合的砂防システム」とし、海外から導入した砂防技術を発展させ、世界に広めた影響の大きさを高く評価しました。黒部川水系の発電施設群については、黒部ダムや黒部川第二発電所など約20の施設が対象で、「自然と一体化した電源開発の究極」と評しました。ただちに世界遺産に結びつくものではないということですが、20世紀の構築物として高い文化的価値が認められたことで、将来の世界遺産登録や観光面での活用に拍車が掛かることが期待されます。

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