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鼠入 昌史
2018/02/26

“地味すぎる”相模鉄道に聞いた「最近、イメージ変えようとしてる理由」

知名度40%からの、相鉄さんが考えたこと

 神奈川県に「相模鉄道」という鉄道会社がある。横浜から海老名まで走る本線と、二俣川から分かれて南西に延びて湘南台までを結ぶいずみ野線の2路線持つ、大手私鉄のひとつだ。が、いかんせん地味である。神奈川県在住の人に聞いても、そのイメージは「横浜のジョイナス!」「ああ、免許更新のときに乗るヤツね」くらいなものだ。

 ところが、そんな相模鉄道さん、知名度アップ作戦を展開しているという。つい先日、全身を紺色に塗った新型車両20000系がデビューしたが、これもそのひとつなのだとか。なぜ、今になって相鉄さんは攻めに出ているのだろうか。ブランド戦略全般を担当する相鉄ホールディングス経営戦略室の鈴木昭彦課長に話を聞いてみた。

全身を紺色に塗った新型車両20000系

「知名度は約40%。半分以上の人がウチのことをよく知らない」

――まず、いきなりですけど、正直相鉄さんって地味ですよね……。

「確かにそうなんですよ。我々が行った調査でも、沿線住民にはもちろん知られていますが都内での認知度は約40%。つまり、半分以上の人がウチのことをよく知らないということ。他の首都圏の大手私鉄さんと比べても低い数字です」

――その“知名度が低い”現状を打破すべくブランド戦略を?

「我々は昨年、創業から100周年を迎えました。さらに、今後JRや東急さんとの相互直通運転を控えています。そうしたこともあって、さらに次の100年に残るような“相鉄らしさ”をアピールしていこう。それが現在進めている『デザインブランドアッププロジェクト』の狙いということになりますね」

 

――そのプロジェクトの一環で、あの紺色の電車を……。

「そうです。もちろん電車だけでなく、これまでも平沼橋駅をはじめ、駅のリニューアルや沿線へのこだわりのある飲食店の誘致、イベント開催なども行っています。二俣川駅南口地区やいずみ野線沿線の再開発もそのひとつ。その中でも、特に電車は大きな存在です。鉄道会社にとって、車両というのは“顔”ですから。20000系以前に、既存の9000系車両もあの色に塗り替えて走らせていますが、もっとインパクトがあってひと目で覚えてもらえるような車両にしたいと思って一色で塗装することにしたんです」

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