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「本当は辞めたいけど」という人は絶対に辞められない…うつ病になった精神科医が教える「心が軽くなる」辞め方

source : 提携メディア

genre : ライフ, 働き方

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不本意な仕事から離れるには、どうすればいいのか。精神科医Tomyさんは「人間には本音を加工してしまう思考の癖がある。逃げたい気持ちが少しでも出てきたら、『次にこうなったら逃げよう』と線引きを決めておいたほうがいい」という――。

※本稿は、精神科医Tomy『穏やかに生きる術 うつ病を経験した精神科医が教える、人生の悩みを消す練習帳』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/mapo ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mapo

同調圧力とは本質的には自主規制に過ぎない

ここでは、「同調圧力」について考えていきたいと思います。特に日本社会は同調圧力が強い社会であると言われています。

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「みんながこうするから、自分もそうする」

確かに実感としてもそんな方が多いように思います。

しかし、同調圧力は本質的に自主規制です。圧力を感じて、忖度(そんたく)して、勝手に合わせているだけのものです。強制されているわけではないのです。

ですから同調圧力をはねのけようと思うのであれば、アナタが従わなければいい、ただそれだけのことなのです。

意見を言うのに気を使う相手とは親しくなりすぎない

(1)マイペースなポジションを作る

アナタが今まで属してきたコミュニティ、たとえばクラス、部活、サークル、会社、ママ友グループなどに、こんな人はいないでしょうか? 「あの人はマイペースな人だから、どういう意見か聞いてみないとわからないよね」というポジションの人です。

ちょっと一匹狼的な、誰とも群れないタイプの人。普段からそういうポジションに身を置いていれば、周りに忖度することなく自分の考えを貫けるでしょう。

逆に普段みんなの意見に合わせている人が、急に自分の意見を主張し始めたら、周りはちょっとざわざわするかもしれません。

同調圧力は、周りの期待が高い状態とも言えます。最初から同調することを期待されていなければいいのです。そのため普段から「マイペースなポジション」をキープしておくことが大切です。