昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

今春、新調したい男を上げるスーツ

王道と冒険の妙味をゆく最旬スーツの着こなし

限られた世界だからこそ、そこには時代の趨向やそれをとらえるブランドの個性が現れる。だからスーツは面白いのだ。今、大人が纏うべきスーツはどんなものなのか。旬なスーツスタイルの正解が見えてきた。

GIORGIO ARMANI

ドロップの緩い着やすいコンフォートフィット。オーダーで作ることが可能だ。4月中旬までオーダーフェアも開催中。スーツ¥309,000~(オーダー価格)、シャツ¥79,000、ネクタイ¥24,000/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
ドロップの緩い着やすいコンフォートフィット。オーダーで作ることが可能だ。4月中旬までオーダーフェアも開催中。スーツ¥309,000~(オーダー価格)、シャツ¥79,000、ネクタイ¥24,000/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)

シングルのピークドラペルで遊び心のあるクラシックを

 スーツには伝統や格式、セオリーというものがある。それらを踏まえ、歴史的な背景や正統を知るからこそ、それに準じることもできるし、あえて外すこともできる。教養は紳士の着こなしを支える重要な要素だ。例えばジョルジオ アルマーニのスーツは、シングルブレストでピークドラペルというのが特徴。ピークドラペルはダブルブレストのスーツに用いられることが多いが、それをあえてシングルでというところに面白みがある。実はこれは1930年代頃に流行したスタイルで、構築的で、ある種形式的だったスーツに美しさを求める機運が高まった頃に多く採用されていたもの。変化や進化を求める男たちに選ばれていたデザインといってもいいかもしれない。正統から少し外れたスタイルだが、それを成立させているのが同ブランドならではの仕立ての美しさ。芯地を全体に使用したフルキャンバス仕様だから美しい立体感が保たれていて、薄くかつしっかりとした肩パッドは洗練性のある男らしさを演出してくれる。ちなみにネクタイはノットを小さく、襟元をコンパクトに仕上げるのが当時の主流。そんなスタイルにオマージュを捧げながら、改めて少し遊び心のあるスーツスタイルを楽しんでみるのもいいかもしれない。