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小林旭と事実婚、石坂浩二とは結婚30年目に離婚会見、その後も…江戸っ子・浅丘ルリ子(82)の恋多き“姉御肌”な人生

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 芸能生活70年目を迎えた浅丘ルリ子(83)が、5月に開催されるイベントの取材会に登壇。60年代の日活黄金期を支えた大物俳優とのエピソードを語った。

「浅丘の名言『女優は見られていることを意識してこそ』の姿勢は今も変わらず。黒のパンツと紫のジャケットで登壇するとメディアも拍手で迎えた。この日は『一年ぶりの仕事』とあって苦手とされる記者との問答にも積極的だった。遅刻癖のある石原裕次郎と小林旭にキレた秘話を明かし、取材会を盛り上げました」(芸能記者)

「愛の化石」というヒット曲も持つ ©文藝春秋

「万華鏡のような美しさ」と評され、17歳で裕次郎とのキスシーンも

 満州で生まれ神田で育った浅丘。14歳で映画「緑はるかに」のヒロインに抜擢されてデビューする。これまでに出演した映画は150本以上。中でも4度も出演した「男はつらいよ」のリリー役が有名だ。

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「40キロを割る華奢な体型でしたが、『万華鏡のような美しさ』と評された。17歳で裕次郎とキスシーンも演じ、アクション映画に欠かせない女優でしたが、本人が『刺身のツマみたいなもの』と自嘲したように、大物の相手役が多かった」(映画関係者)

14歳でヒロインに抜擢された「緑はるかに」(Amazonより

 お仕着せの“女優”の仕事をよしとせず出演作を厳選するようになる。「戦争と人間」といった社会派作品から大河ドラマ、舞台でキャリアを積み、撮影所では「姉御」と慕われた。

「日活の後輩、高橋英樹の教育係を務め、松原智恵子や大原麗子ら後輩を可愛がった。亡くなった2歳年下の山本陽子とは盟友のような関係でした」(映画記者)