昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「女性問題」という仕事の能力とあんま関係ないトラップで轟沈する人について

スキャンダルと去就の「間合い」問題

2018/04/19

genre : ニュース, 政治

 新潟県知事の米山隆一さんが女性スキャンダルで知事退任に追い込まれ、また、財務省の事務次官・福田淳一さんは女性記者へのセクハラ発言とされる音声を暴露されて大変なことになっています。

あの曲芸みたいなワークライフバランスと、この問題

 私個人の考えとしましては、男の出世と女性の問題というのは抜きがたい複雑な関係があるものだと感じていまして、結婚して子供ができてみると「この家庭をきちんと守りたい」という気持ちの延長線上に「仕事と家庭ってなかなか両立せんよな」と思ったりもします。ワークライフバランスっていうじゃないですか、あの曲芸みたいなやつ。幸せな暮らしを追求しようとすると仕事が疎かになり、仕事で立身出世を目指すとどうしても家庭が犠牲にならざるを得ない、両方を追い求めようとすると睡眠時間がおおいに削れて体調を悪くするし、趣味の時間を減らすと人間として味気なくつまらない存在となり、生きている価値が無くなってしまう。

辞任を発表する福田淳一・財務事務次官 ©時事通信社

 夫として、父親として、社会人として、男の子の大きくなっただけの存在として、いろんな立場をどっか削らないと駄目です。ましてや、知事になろう、事務次官まで上り詰めようとすれば、家庭ほっぽって徹夜残業上等の人生を歩まなければ達成できない「男の仕事」というとジェンダー的には批判されるのでしょうか。でも、男性も女性も働く人であればキャリアの形成を本当に頑張ろうとすると家庭に割く時間なんてきっと減るでしょうからね。学童や保育園に我が子を預けっぱなしで頑張って働く人々も、キャリアを捨てて子育てに奔走する専業ママも、各々の人生の選択である限りは尊重されなければなりません。

この記事の画像