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「いつまでモリカケ」論 新聞読み比べで分かった“それでもモリカケする”理由

モリカケは、外交にもつながる問題ということ

2018/06/15

 いつまでモリカケやってんだ? という言葉を最近よく聞く。新聞でのこの読み比べが面白かったのである。

「いつまでモリカケ」言い出したのは?

 まず私の記憶だと「いつまでモリカケ」が最初に印象深かったのが4月2日に産経新聞に掲載されたコラムだ。

櫻井よしこ氏 ©山元茂樹/文藝春秋

「【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】いつまで『森友』なのか 憲法改正や安全保障問題の矮小化は国民への背信だ」

 冒頭を引用してみよう。

《国際情勢が激変する中で、日本の政治家、政党はいつまで森友問題なのか。財務省の文書改竄(かいざん)は確かに重要だが、国家としての日本の在り方を問う憲法改正や安全保障問題を政局絡みで矮小化することは国民への背信である。》

 櫻井よしこ氏は2か月前から「いつまでモリカケやってんだ」と主張していたことがわかる。

 このころ「蚊帳の外」という言葉もよく聞いた。日本だけ取り残された論である。櫻井氏はこの論に対しても、

《わが国の安倍晋三首相だけが取り残されたとの指摘があるが、皮相な見方であろう。北朝鮮が平和攻勢に転じたのは日本の攻めの姿勢ゆえだ。》

 と「蚊帳の外」も否定していた。

6月12日に行われた米朝首脳会談 ©getty

読売新聞も「もう終わりにしよう」

 いつまでモリカケやってんだ系の究極社説はこれ。

「衆参予算委 繰り返しの論議に辟易する」(読売新聞 5月29日)

 このときの状況は、安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長との面会が2015年2月にあったという愛媛の新文書が出て話題のとき。