昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018年の重大アニメ「ポプテピピック」プロデューサーが語る「SNSを賑わす“せーの”」

 今年のアニメといえばやはり、2018年1月の放送開始からSNSで大きな話題となった『ポプテピピック』は外せないだろう。ショートショートで構成されるナンセンス極まりないギャグもさることながら、初回から放送事故を思わせるような展開が繰り出され、SNSではその伏線の回収や憶測の話題で溢れかえった。この革新的アニメの首謀者であるキングレコードの須藤孝太郎プロデューサーに話を聞いた。

どうして、声優変えて「同じ映像流すか」の決断をしたのか?

――初回放送をいきなり3カ月延期したり、30分放送の後半15分を違う声優だけど前半と同じ映像を流して“再放送”ということにしたりだとかは、最初から意図したものだったんですか?

「成り行きの部分もあります。そもそもこの作品はネット配信だけを想定していたんですが、途中でテレビでもやりたいということになり、でも枠が2018年1月にしかなかったので延期したんです。そこで『キングレコードの勘違いで延期します』と発表したというわけです」

©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

――そうだったんですね。

「でも、配信用にすでに発注していた15分の尺ではテレビ枠の30分には足りない。それで『同じ映像流すか』ということになり、声優だけを変えてみることにしたんです。そういう誰もやってないことだったり、SNSが盛り上がるような作りは意識しましたね」

――SNSの反響は即座に作品に取り込みましたか?

「オンエア期間中はずっとエゴサーチしてました。『ポプテピピック』とつぶやいた人はほぼ全員見てると思います(笑)。それで得られたアイデアを後半戦に活かすことはしました」