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私は太陽を見た

「最後はこの犬を食べて、自分だけでも生きて帰るしかない」。
極限の80日間で、見たものとは?そびえる氷の山、一面、雪と氷に覆われた世界。この北極圏を旅したのが、角幡唯介さん(41)。

MAP

成田空港から欧州を経由してグリーンランドに入り、「極夜行」出発の地となったグリーンランド最北の村・シオラパルクまでかかった日数は9日間。
グリーンランドは北アメリカ大陸の北、北極海と北大西洋の間、カナダの北東に位置するが、このシオラパルクは北緯77度47分という先住民が暮らす集落としても世界最北の小さな猟師村だ。

角幡 唯介

PROFILE

角幡 唯介(かくはた ゆうすけ)
ノンフィクション作家・探検家。1976年、北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同大探検部OB。2002年~03年冬に、長い間「謎の峡谷」と呼ばれていたチベット、ヤル・ツアンポー峡谷の未踏査地域を単独で探検し、空白部を調査した。03年に朝日新聞社に入社、08年に退職後、ネパール雪男捜索隊に参加する。09年冬、再び単独でツアンポーの探検に向かい、二度のツアンポー探検を描いた『空白の五マイル』で10年に開高健ノンフィクション賞、11年に大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞した。次作の『雪男は向こうからやって来た』は12年に新田次郎文学賞受賞。 『アグルーカの行方』は13年に講談社ノンフィクション賞受賞。『探検家の日々本本』で15年に毎日出版文化賞書評賞受賞。『探検家、36歳の憂鬱』は初のエッセイ集。近著に『漂流』『探検家、40歳の事情』。

極夜行

単行本化のお知らせ

連載「私は太陽を見た」の完全版。
単行本『極夜行』が2月9日に刊行予定です

2018年2月9日 発売 / 1,750円+税

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