自分が考える3倍のスピードで物事は変わる――。

 約2年前に「未来」というこの連載を始めた時、僕はそんなことを書いた。実際、新型コロナウイルスの流行で世界は大きく変わったし、リモートワークなどのシステムはあっという間に世間に浸透していった。

 中でもこの間、変化のスピードを最も実感したのは、生成AIだ。当然ながら、いずれはAIが社会の重要インフラになっていくとは思っていたけれど、ネット上の膨大なデータが絶えずディープラーニングされ続ける世界では、人間を遥かに凌駕する速度でアルゴリズムが進化していく。昨年からの生成AIの急速な発展のプロセスを、僕自身、驚きをもって見つめてきた。

 現在、生成AIの開発はOpenAIのChatGPTが一歩リードしているとされる。しかし今後、AIの分野のテクノロジーがマネタイズされる仕組みが構築されていけば、彼らの覇権も永遠に続くとは限らない。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年8月10日号