兄に劣らず破天荒な2人の弟。そして“在野の歴史探偵”との出会い。

 

【前回まで】薩摩藩士の「代名詞」ともいえる示現流の真髄に触れるべく筆者は鹿児島の示現流兵法所で、その稽古の様子を見学する機会を得た。「刀は抜くべからざるもの」という示現流の根本をなす精神は、永山弥一郎の行動に通じるものがあった――本連載は西南戦争で散った薩軍三番大隊長・永山弥一郎の生涯を掘り起こす「同時進行歴史ノンフィクション」である。

 永山弥一郎には弟が2人いる。

 上の弟を休二(盛武)、下の弟を友右衛門(盛繁)という。

 今回はこの2人の弟について書きたい。“さっさと弥一郎の生涯を辿れ”という向きもあるかもしれないが、幕末から明治へと疾走する歴史の中で兄弟がそれぞれ歩んだ道は思わぬところで交錯していく。彼らにも弥一郎と同じ永山家の血が流れている以上、その生涯もまた弥一郎を描く「補助線」になりうるはずだ。

 まず『西南記伝』に拠って、休二の生涯を辿ってみる。

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source : 週刊文春 2023年10月12日号