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「息子の子を妊娠し堕胎する母親がいる」障がい者専門の性サービスを起業した女性が語る日本の深刻な介護事情

source : 提携メディア

genre : ライフ, 働き方, ライフスタイル, 社会

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「付き合っていた人と一緒に住みたいと思い、同棲資金の数万円のお金欲しさに軽い気持ちで始めました。やってみて無理だったら、すぐに辞めればいいやと。店舗型のファッションヘルスだったのですが、意外と自分はしんどくないことがわかって。サービスする部屋の傍にお店の人がいるので、安全面でも、比較的安心感がありました」

裸になって男性と二人、密室で肌を重ねる――。そこに気合を入れないと越えられないハードルを感じる女性が少なくないようだ。事実、SNSに散見される風俗店への出勤を憂鬱に思う女性たちの投稿を見ていると、楽な仕事ではないのだろう。が、小西さんは実に軽やかに乗り越え、特別感も抱かなかったという。これこそ、「今」に通じる運命だったのか。

大好きな祖母の最期を決断

高齢となった祖母は衰えが激しく、店をたたむこととなり、今度は小西さんが祖母を支える側となった。風俗で稼ぐ月100万円の収入が、祖母と自分の生活を支える貴重な糧となった。

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祖母は認知症になり介護施設に入所。小西さんは祖母の施設代や医療費などのために、風俗で必死に働いた。

懸命に介護をつづけていたが、やがて祖母はパーキンソン病を患ったことで、食べ物を飲み込む力が無くなり、みるみるうちに元気がなくなっていってしまった。そこで、病院に移り胃ろうで栄養を摂る延命治療を行うか、家で自然な看取りをするのかという重大な選択が、小西さんに課せられた。

「人生で、あんなにつらかったことはありません。生まれた時から一緒にいたおばあちゃんの最期を私が決めないといけない。身内ふくめ他に頼れる人もいなかったので、ものすごく悩みました。生きてほしいと思ったけれど、祖母がまだ元気だったころに『延命はしないでね』と以前、私に伝えてくれていて。考え抜いた結果、自宅に連れて帰りたいと医師に言いました」

放心状態のまま帰宅すると、病院での話し合いから横でじっと寄り添っていた訪問看護師が口を開いた。その言葉に、小西さんは救われたという。