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ヒャダイン「ヘコんだとき、山里さんが励ましてくれた」

“テレビっ子”ヒャダインが語るテレビのこと #2

いい意味で日テレって物凄く“下品”なんですよね

 

――テレビに出る側になって、テレビの見方って変わりましたか?

 変わった部分と変わらない部分がやっぱりあって、変わった部分というのは出ている人たちが“スペシャル”ではなくなったということですね。今までは“あっちの人”、“こっちの人”という考え方があったんですけど、普通にこの人のLINEを知っているし、さっきまで会ってたしみたいな人がテレビに出ていたりとか、すれ違った人が出ていたりとか。あといちばん顕著なのは、NHKの生放送の番組の途中から入る時って、楽屋でその番組を見ているんですよね。いまから俺、この中に入るんだと思うと、「変なの」って思ったりします。「TVの国からキラキラ」だ、松本伊代だと思って(笑)。

――変わらない部分は?

 やっぱり面白いな、エンタメだな、ということですね。ぼくが関わっているのは収録だけなんで、その後、編集などをされて完成した作品を見ると、テレビっていいな、面白いなって気持ちは、“裏”を見たところで、全然変わらないですね。

――全録レコーダーをお使いだということですが、いまのテレビの視聴スタイルは?

 家に帰ってとりあえず好きな番組をテレビ表見ながら見る。あとネットとかで話題になったやつ、それこそ(てれびの)スキマさんがツイートしていたやつとかを追いかけて見るというのもありますね。話題になったものを後追いで見れるという喜び、“全能感”はありますね(笑)。長い時は一日中見てます。

 

――いま毎週見る番組は?

『クイズ☆スター名鑑』だったり、『クレイジージャーニー』とか、あと日テレの『スクール革命!』と『月曜から夜ふかし』。自分の番組の真裏ですけど『ゴッドタン』(笑)。『久保みねヒャダ』も見ますね。あとは基本ザッピングです。

――そういう番組に惹かれる理由は?

『夜ふかし』とか『(1億人の大質問!?)笑ってコラえて!』とかはスゴい“今”っぽいと思って見るんですよね。素人いじりの面白さというか、勉強しながら見ていますもん。プロじゃない人を、間合いやナレーションやテロップといった編集によっていかようにでも面白くできるという編集マンの芸術的な手腕が面白いなあって思います。

――先日の『テレビ放談』では、人気バラエティのランキング上位は日テレがほとんどでしたが、割りとテレビ好きからしてみると全然違うランキングになりそうだったじゃないですか。その乖離についてはどう思われますか?

 そうなんですよね。でも一般的にはそういうことなんだなと思いました。マスはこっちが好きなんだなと。マスが好きなものを供給している日テレというのは大したものだなと思いますね。だからいい意味で日テレって物凄く“下品”なんですよね。みんなが欲しいものをリサーチして、なりふり構わず出すという。そこにプライドもへったくれもない。あの感じがランキングにも出ていて、逆にぼくは非常に好感が持てました。内容云々は抜きにして、ビジネスとしてちゃんとやっている。テレビの種火を消さないようにしてくれているじゃないかと思います。

 

写真=杉山拓也/文藝春秋

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