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プチ鹿島
2017/08/04

蓮舫の政治センスのなさはすべて「日刊スポーツ」が教えてくれた

「なんだかなぁ」という紙面づくりの妙味

genre : ニュース, 政治

 昨年の夏に、初の女性都知事が誕生してから1年が経った。

 都知事は最初から「大本命」として出馬し、下馬評通りに地盤の東京で圧勝した。

 自民党が担いだ増田寛也氏は大差の2位に離された。当時は安倍1強と呼ばれていたが、このときに民進党は東京から反攻の機運を高めたともいえる。今年の都議選で民進党は都議会の第1党に躍り出た。

 蓮舫都知事は現在の勢いに乗り、いつ国政復帰を仕掛け、初の女性総理を目指すのか。週刊誌の格好のネタである。

©三宅史郎/文藝春秋

蓮舫都知事、の可能性はあった1年前

 ……こんなことを書いてみたが、思えば都知事が「小池百合子」ではなく「蓮舫」になっている可能性は確かにあった。政治家の旬という意味でも。

 先週の「蓮舫氏、民進党代表を辞任」という一報を聞いたとき、政治とはタイミングなのかとつくづく思ったのである。

 では、いかに蓮舫氏が1年前の都知事選で本命だったか、当時の空気をみてみよう。

「民進党 蓮舫氏『国政で』 都知事選候補練り直し」(毎日新聞WEB 2016年6月18日 )

《都連国会議員は「今まで蓮舫氏一択だった。説得は続ける」と話した。しかし、参院選公示が迫るなか、蓮舫氏の翻意は困難とみられる。他に有力候補は見当たらず、選考は難航が必至だ。》

©田中茂/文藝春秋

 このとき蓮舫氏は、

《「私の(女性の社会進出を阻む)『ガラスの天井』は国政にある」とも述べた。「ガラスの天井」は米大統領選でヒラリー・クリントン前国務長官が使う言葉だ。9月までに実施される民進党代表選への意欲が背景にあるとの見方もある。》

 都知事ではなく、民進党の党代表を狙うことを宣言したのである。

「強敵」の蓮舫氏が都知事選の出馬を見送ったことで、このあと小池百合子氏が手を挙げた形となった。

 蓮舫氏を擁立できなかった民進党は元ニュースキャスターに飛びつき、惨敗。小池劇場に手を貸した。