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なぜ今? 空前絶後の1.35兆円「Go To キャンペーンでトクするのは誰?」7つのポイントを解説

2020/07/15
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(5)行き先の選び方は?

 Go To トラベルキャンペーンは日本全国が対象となる。では、行き先についてはどのように判断すればよいのだろうか。

 還元の割合は一律で、還元額ぎりぎりを使った場合でも還元のうち30%は地域共通クーポンなので、かりに贅沢な宿に泊まって還元額を多くしようとしても、地元にお金を落としたいものがなければ地域共通クーポンの持ち腐れとなる。そのため、「地元でお金を落としたい」と考える行き先を選ぶのも一つの手である。あるいは、北海道・沖縄・京都などの有名観光地のほうが、地域共通クーポンの使い途が多いだろう。

 いずれにしても、地域共通クーポンにはどのくらい加盟するのか現時点では未知数なので還元額が多額になる場合、この具体的な内容が出そろってからが無難といえる。

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©︎iStock.com

(6)各地方で行われているキャンペーンとの併用で75%還元?

 全国一律で行われるGo To トラベルキャンペーンとは別に、全国のさまざまな地域で独自の割引キャンペーンが行われている。そのなかには地元在住者向けのものも少なくないが、居住地の制約がないものもある。

 たとえば、北海道では乗り放題のパスを最大半額にすることを発表している。これにしたがい、JR北海道では、鉄道・バス全線が特急も含めて乗り放題となる「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」(2020年7月23日~2021年1月31日 ただし盆・正月に適用除外期間あり 補助金の上限に達した場合などは発売を中止する)が12000円で発売される。通常発売されている「北海道フリーパス」(7日間)は27430円である。

 こうした割引の情報は「旅行クーポンサイト」などにまとめられているので参考にしたい。