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「何もかも嫌だった」青木さやか(48)が語る、ブレイクしてもなぜ“満たされなかった”のか

「何もかも嫌だった」青木さやか(48)が語る、ブレイクしてもなぜ“満たされなかった”のか

青木さやかさんインタビュー #1

2021/06/20
note

収録では毎回「今日死んでもいい」

——求められる「毒」を吐けなかった。

青木 そうですね。本当はそのままの自分でいいんですよね。でも私は自分のままではいけなかった。勝手に要求に応えてきちゃったという感じもあるので。母の影響もあるんでしょうし、あとは想像力の欠如ですね。「普通考えるでしょ?」ってことが、ぶつかってみなきゃ分からない人間だったので。

——青木さんが麻雀をするシーンもすごい好きなんです。青木さんは普通だったら捨てないような牌を捨てちゃう。そこでも自己破滅的というか。でもすごくわかる部分もあるんです。「だって普通に戦っていたら勝てないよ」みたいな感覚は私も若い時思ってました。

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青木 そうですね。そういう意味では、いつもテレビに出ていく時、袖で「今日死んでもいい」と思って出ていってましたね。「今日で最後だ」って思いながら出ていっていた気がします。ブレイクしたのも、その力強さが伝わったんでしょうね(笑)。

 

——すごい芸人さんですよね、その考え方って。

青木 そうですよね。ただ、それだと続かないですよね。

【続きを読む】容姿いじりには「感謝しながら傷ついていた」…青木さやか(48)が語る、00年代の女芸人の“難しさ”

写真=榎本麻美/文藝春秋

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