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連載池上さんに聞いてみた。

池上 彰
2018/01/31

池上さん、どうすれば宇宙飛行士になれるんですか?

池上さんに聞いてみた。

Q どうすれば宇宙飛行士になれるんですか?

 JAXAの宇宙飛行士として、金井宣茂さんが去年12月から国際宇宙ステーションに長期滞在しています。ツイッターで、宇宙から見た富士山や名古屋の写真を見てとても感動しました。どうすれば宇宙飛行士になれるんですか?(10代・男性・学生)

A かなり狭き門ですが、覚悟を決めてみますか?

 宇宙! 夢がありますね。日本人宇宙飛行士の毛利衛さんがアメリカのスペースシャトルで宇宙に出たのは1992年9月のことでした。

 実はその前に、当時TBS職員だった秋山 豊寛さんが1990年12月、当時のソ連の宇宙船ソユーズで宇宙に出ています。ですから、「日本人初の宇宙飛行士」といえば秋山さんで、「初めてスペースシャトルで宇宙に行った日本人宇宙飛行士」は毛利さんです。

 日本人宇宙飛行士を養成するのはJAXA(宇宙航空研究開発機構)です。日本人が宇宙飛行士になる近道はJAXAの「宇宙飛行士候補者」の募集に応募することです。ただし、現在は募集していません。いずれ募集することもあるでしょうから、JAXAのウェブサイトでチェックすることです。

 

金井宣茂さん ©共同通信社

 JAXAによると、「宇宙飛行士は、いうまでもなく技術的・科学的な専門知識を備えている必要があります。それに加えて、各国の宇宙飛行士とチームを組んで共同生活や共同作業を行うため、コミュニケーション手段としての英語力を身につけていて、心身ともに健康であることが条件となります」ということです。

 これまでは、「書類審査、英語試験、一般教養、自然科学等の筆記試験、面接試験、精神・心理学的な検査等を行い、総合的な評価」によって宇宙飛行士候補者が選ばれています。

 こういう表現では抽象的ですね。心身ともに健康で、コミュニケーション能力が高く、英語力もあり、理科系の大学の大学院で学んでいることが必須条件だと言えるでしょう。

 かなり狭き門であることは確かですが、そもそも目指さなければなれないのですから、覚悟を決めてみますか?

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