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「オオタニは尖ったイチローと正反対だ」「日本の解毒剤になっている」…米国メディアが大谷翔平を評価する“本当の理由”

2023/03/16
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ファンからは「礼儀正しく、チャーミング」の声

 スキャンダルと全く縁がない大谷選手のクリーンさについても、「評判は素晴らしくよく、スキャンダルも皆無。彼の生活に関するタブロイド紙の記事はない」と評価。

 大谷選手の人間性について「礼儀正しく、チャーミングで、いい雰囲気を生み出している」と評価するファンの声も紹介している。

©佐貫直哉/文藝春秋

 同紙は、野球選手としても人間としても非の打ちどころがない大谷選手の姿を伝えているが、その大谷選手が現代の日本に誇りと自信を与える役割を果たしている点も「1896年に横浜で行われた日米の国際野球試合で日本が勝ったことは一面ニュースとなり、鎖国から近代化への道を歩んでいた日本に自信を与えた。それから何年も経ち、日本では今でも野球が一面のニュースになっている」と指摘している。

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現地での大谷翔平フィーバーはどうなった?

 2018年、エンゼルス入団当初の大谷選手は二刀流が注目され、大きく期待されてはいたものの、メジャーリーグで活躍できるかどうかは未知数だった。ロサンゼルスのファンからは「メジャーリーグは厳しい世界、いつか一流選手ばかり集めているヤンキースに入団できるよう頑張ってほしい」と励ます声もあがっていた。

 ところが、蓋を開けてみると、厳しいメジャーリーグを吹き飛ばすほど次々と記録を塗り替えた。昨年8月には、ヤンキースのベーブ・ルース選手以来、104年ぶりとなる、2桁勝利と2桁本塁打の大記録を達成、昨年9月には、投手として14勝目をあげ、13勝、11本塁打だった1918年のルースの記録を投打ともに上回った。大谷翔平フィーバーの熱気は健在だ。