「韓国野球、3回連続WBC第1次ラウンド脱落の屈辱」(韓国日報)、「3回連続1R脱落、韓国野球恥辱の日」(デイリーアン) 。

 韓国メディアの速報には怒りもにじんだ強い言葉が並んだ。 

 13日、オーストラリアがチェコを破り、韓国の1次ラウンド敗退が決定した。

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 韓国のポータルサイトに設けられたWBCの掲示板には、「飛行機ではなく船で帰ってきてくれ」、「日本で野球を学んできてくれ」といった書き込みも見られた。韓国では今「韓国野球の危機」が叫ばれている。 

バットを持ったまま、悔しがる金河成選手 ©時事通信社

初戦からつまづき

 初戦オーストラリア、続く日本に敗退し、自力での準々決勝ラウンド進出が不可能となって迎えた12日のチェコ戦。試合前、韓国代表の李強喆監督は、「まだ終わったわけではない。今日の試合で最多得点、そして最少失点になるようにする」と語ったが、勝ったものの結果は7-3。「初白星でも、苦い3失点」(スポーツ東亜、3月13日)と評された。

 一縷の希望は13日のオーストラリア-チェコ戦へ。「崖っぷちでいったん持ちこたえ、初白星の供物チェコを応援する大韓民国、運命の24時間」(スポーツソウル、3月12日)と望みをつないだが、奇跡は起こらなかった。

 開幕前、韓国代表が目標としたのはベスト4だった。注目が集まったのは、なんといっても14年ぶりに同じプールBとなった日本との対戦だ。今回の日本代表は韓国でも最強と警戒されたが、たとえ日本に負けてもオーストラリア、チェコ、中国に勝利し、第2ラウンド進出は無理なく可能だろうと見られていた。ところが、初戦からつまずいた。