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「2012年韓国で開かれた世界青少年野球選手権大会に大谷翔平や藤浪晋太郎(オークランド・アスレチックス、28)が出場した。(彼らを見て)あの時会ったKBOや球団関係者に『わたしたちも何か準備しなければならない時』と話したことがある。

 2006、09年のWBC、08年の北京オリンピックで韓国に苦戦した日本は危機感を覚え、その原動力で発展した。韓国と日本の野球の間隔がどれだけ広がったのか、今大会で明らかになった」(同)

©文藝春秋

「今回のWBCを機に変わってほしい」

 国際大会での連敗、一部選手の不祥事など韓国の野球人気は、世界で活躍する孫興民(プレミアリーグ・トッテナム・ホットスパーFC、30)などを輩出したサッカーに押され、ただでさえ下降ぎみだった。今回のWBCはそれに追い打ちをかけるのではないかと懸念されている。前出のファンは言う。

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「周りを見渡しても野球ファンだというのを聞かなくなって久しいです。実力は分かったのだから、今回のWBCを機に変わってほしい」 

 韓国は最後の中国戦で22-2と5回コールド勝ちし今大会を終えたが、前出のファンは「あまりにも短い旅でした……」と嘆息していた。