32歳で腎臓がんと診断されたお笑い芸人「はんにゃ」の川島章良さん。当時つきあっていた彼女にプロポーズしようと思ったタイミングで「がんの疑いがある」と言われた時の衝撃は、どんなものだったのでしょうか。今だから話せる、コンビの危機についても胸中を明かしてくれました(前後編インタビュー。#2に続きます)。
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箱根の温泉で知らされた「腎臓がんの疑い」
──結婚前の健康診断でがんが見つかったそうですが、検診は定期的に受けていたんですか?
川島 いや、まったく受けてないです。子どもが生まれるのもあって「結婚前に1回受けてみれば?」と彼女に言われて、受けることにしたんですよね。「お腹ぽっこり出てるし、コレステロールや糖尿病はチェックされるかもな〜」なんて、ほんと軽いノリでした。
──がんの疑いがあると言われたのは、プロポーズするために、箱根の温泉に行かれていた時だったんですよね。
川島 はい。ちょうどサプライズでプロポーズするために彼女と強羅の温泉旅館に行っていた時でした。病院から電話が来て「検診の結果、腎臓がんの疑いがある」と言われました。
──対面ではなく、電話なんですね。
川島 「検査結果を伝えたいので、ご両親とマネージャーさんも一緒にきてください」と最初言われたんですけど、それって、テレビとかでよく聞くセリフじゃないですか。「なんかやべえんじゃないか、こんなの聞いたらプロポーズどころじゃない」と思って、「今、結果教えてもらえませんか」って頼んだんです。そしたら、まだ100パーセントとは言えないけれど、腎臓がんの疑いがあると言われました。