昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

山本 一郎
2018/04/12

「その程度で悩んでいる状態」こそ幸せであるということ

幸福を実感するために大切な心構えみたいなもの

 皆さん、春休みは如何でしたか。

 子供を育てている家庭にとって、子供の休みの期間は休みではありません。むしろ、学校に行かない時間、家でゴロゴロしようとする子供を叩き起こし、博物館や水族館に連れて行ったり、学校のある期間ではなかなかできない家族旅行などを目いっぱい押し込み、少しでも人生を潤し、家族との時間の積み重ねになればいいなと思うわけであります。

「子はかすがい」

 もちろん、子供たちの学友を見ておりますと、両親が二馬力で共稼ぎしているので、春休みなのに朝から学童に通っている子も少なくありません。これはこれで、同じ境遇の友人たちに囲まれ、日々を楽しく過ごしているのだろうと思うと、人間の育ち方に良し悪しはないと感じるのであります。

©iStock.com

 山本家は、ちょうど結婚・入籍して10年目の節目ということもあり、「女のプロ」川崎貴子さんがプロデュースされている家族専用の写真スタジオ『コノジ』が先日オープンしたというのでお世話になってきました。子どもがまだ小さい頃は、なんだかんだ毎年のように写真スタジオにお伺いして記念撮影をしておったのですが、私自身、親の介護があったり子供自身の入院があったりしてなかなか足が向けられずにいたんですよね。

 その川崎貴子さんのスタジオ、「なんで『コノジ』なんだろ?」と思っていたら、「コノジ」の「コ」は「子はかすがい」の「かすがい」の形なんだそうで、以前乳がんを患われ、お嬢さんがたも抱えつつ乳房の切除手術を敢行しガンサバイバーとなった川崎貴子さんやパートナーさんの思いが込められておるのだ、とのこと。何だと、先に言え。私も持病を抱え、また家内がつい先日まで体調不良で大変だったことを思うと、共感せずにはいられません。

川崎貴子さんと家族

 人間、良いことばかりじゃありませんし、どこか「やべぇ、死ぬかも」っていうときに、ポジティブな何かを世の中に残したいし、生き残ったあとで「あのときはしんどかったな」とか「幸せだったな」と思い返せる瞬間は大事だと思うのです。結婚10年、そりゃ夫婦で言い争いしたこともあったし、子供は誰に似たのか面倒に育つし、親は親で終活どころじゃないし、幸せを噛み締めつつも夢半ば、って感じでしょうか。

フォトスタジオ コノジ
http://conoji.com
死ぬ気は1ミリもない。おっぱいに未練もない。乳がんになった女性社長の生きる流儀とは
https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/nyugan

この記事の画像