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【3月22日(金)19時~】小佐野彈×俵万智「いまこそ短歌を!」

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「文藝春秋 電子版」では、3月22日(金)19時より、歌人で作家の小佐野彈さん、歌人の俵万智さんをお迎えして、オンライン番組「いまこそ短歌を!」を生配信します。

◆現代社会における「短歌の力」とは?

 皆さんは、「マルハラ」をご存知でしょうか。

 マルハラとは「マルハラスメント」の略称で、中高年から送られてくるメッセージの最後に「分かりました。」といったように句点が付いていると、若者が「冷たい、距離がある」と感じる現象のことを指します。

 さらに、こうした句点の多用は中年女性が使いがちな「おばさん構文」の一つだとも言われ、揶揄の対象にもなっています。果たして句点の付くメッセージはマルハラなのか、おばさん構文として揶揄して良いものなのか、2月上旬にニュースで取り上げられたことで火がつき、ネットで議論が白熱していました。

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 このような状況のなか、俵万智さんが「X」に投稿した短歌が話題になりました。

 〈優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語〉

 句点の扱い方が議論を呼ぶなかで、「マル」の見方に一石ならぬ一首を投じた俵さん。Xでは「感動した」という称賛や、共感の声が相次ぎました。

 そして、本ウェビナーのホストである小佐野彈さんも、俵さんの短歌に心を動かされた一人。小佐野さんが短歌を始めたのは、中学2年の時に出会った俵さんの歌集『チョコレート革命』がきっかけで、現在も作歌において影響を与え続けてくれている存在だといいます。俵さんに影響を受けて作歌を始め、その後自身も歌人となった小佐野さんにとって、「読者が歌人にもなれる短歌の双方向性のある文化は、現代にとても必要なもの」だとも語ります。

 五・七・五・七・七の詩形で、ある時は「マル」に新たな視点を吹き込むこともでき、またある時は人の心を動かすこともできる短歌。

 今回は歌人同士のウェビナーを通して、いまこそ知りたい短歌の魅力を存分に教えていただきます。

◆番組概要

 番組名:いまこそ短歌を!
 出演:小佐野彈、俵万智
 日時:3月22日(金)19時~20時半 完全オンライン番組です

※視聴するには「文藝春秋 電子版」の有料会員になる必要があります。入会はこちらをご覧ください。https://bunshun.jp/bungeishunju/info/subscribe

※当日リアルタイムでご覧になれない方も、アーカイブ動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます。アーカイブ動画は生配信終了後、一両日中に公開します。

◆小佐野彈(おさの・だん) プロフィール

1983年、東京生まれ。1997年、慶應義塾中等部在学中に作歌を始める。 2007年、慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科修士課程修了後、博士課程単位取得退学。大学在学中に台湾にて起業。 2017年、「無垢な日本で」で第60回短歌研究新人賞受賞。 2018年、第一歌集『メタリック』刊行。 2019年、同歌集で第63回現代歌人協会賞を受賞。 同年、中篇小説『車軸』を刊行し、小説家デビュー。他の著作に、『僕は失くした恋しか歌えない』などがある。

◆俵万智(たわら・まち) プロフィール

1962年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒業。学生時代に、佐佐木幸綱氏の影響を受け、短歌を始める。1988年に『サラダ記念日』で現代歌人協会賞を受賞。『プーさんの鼻』『考える短歌』など、歌集・著書多数。第六歌集『未来のサイズ』で詩歌文学館賞と迢空賞を受賞。最新歌集は『アボカドの種』。

【3月22日(金)19時~】小佐野彈×俵万智「いまこそ短歌を!」

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