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「知力アップに効くのは、語学とダンス!」脳科学の新常識で、脳のパフォーマンスは最大限になる

「知力アップに効くのは、語学とダンス!」脳科学の新常識で、脳のパフォーマンスは最大限になる

『世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全』が教えてくれること #4

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「脳トレは知力アップには役に立たない」――“脳トレブーム”に反するこのショッキングな結論は、最新の脳科学研究がくだしたものだ。その一方で、知力アップに最も効く「2つの活動」があるという。脳の健康に重要なことを完全網羅した話題書『世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全』(文藝春秋刊)が明かした、意外な「2つの活動」とは。

 脳を鍛えるトレーニングには、大別して2つのアプローチがあることが、動物実験によって明らかになっています。つまり、メンタルトレーニングで脳細胞の減少を食い止めながら、身体的トレーニングで脳細胞を増やしていけばよいのです。

 これらの条件に当てはまるのが以下の活動となります。

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・楽器の演奏
・初めて体験するカードゲーム
・太極拳、ジャグリングなど、複雑でやったことのない身体的活動

 2014年の研究によれば、太極拳はマルチタスク能力や時間の管理能力などの実行機能が向上するだけでなく、脳の特定の領域の体積が増えることがわかっています。また、軽度認知障害の高齢者では、他の運動以上に太極拳をおこなうことで認知低下の速度が遅くなり、認知能力が向上する、という成果が出ています。