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犬の散歩中に立ち寄ったバーで出会いが…愛し合う夫婦の思いがけない関係の変化 「ブルックリンでオペラを」を採点!

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〈あらすじ〉

 精神科医のパトリシア(アン・ハサウェイ)と著名な現代オペラ作曲家のスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)の夫婦は、パトリシアの連れ子とともに、ニューヨークのブルックリンで暮らしている。

 5年間で1曲も書けず、脚本家にも逃げられて落ち込む夫を、主治医でもあるパトリシアは犬の散歩へと送り出す。スティーブンは途中で立ち寄ったバーで、曳き船の船長・カトリーナ(マリサ・トメイ)と出逢い、その体験を元にした傑作を創り出す。その頃パトリシアは、自己の使命について苦悩していた。

〈解説〉

 愛し合い、社会的成功も収めている夫婦の、思いがけない関係の変化を描くロマンティックコメディ。脚本・監督は『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』のレベッカ・ミラー。102分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆NYの高級住宅地に住む妻(精神科医)と夫(作曲家)、そして犬。どうということもない話だが微笑を誘う。あと味よし。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆R・ミラー得意のひねり技がやや切れを欠くが、ときおり含み笑いを誘われる。タグボートの遊牧性が不可欠のコメディ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆それぞれに抱える苦悩から解放され、また違う形で現実に縛られるのだろう。挿入されるオペラもいい。笑って楽しめた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆スクリューボール・コメディを基にした群像劇の実験か。情報量が多く相当突飛な展開を見せる。新奇さと果敢さに加点。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆グランドオペラの設計図を予想させるキャスト配置。ディンクレイジとトメイの相性もいいがラブコメの舵取りは緩い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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ブルックリンでオペラを(米)
4月5日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
https://movies.shochiku.co.jp/BrooklynOpera/

犬の散歩中に立ち寄ったバーで出会いが…愛し合う夫婦の思いがけない関係の変化 「ブルックリンでオペラを」を採点!

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