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ヤクルトが“パ・リーグさん”に勝てた交流戦、幸せな瞬間

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/06/28

 東京ヤクルトスワローズファンの皆さん! 球団史上初の交流戦最高勝率で勝率1位ですよ!! あー、嬉しすぎる!!!!! まさか交流戦にこんなドラマが待っていたなんて。誰が予想できたでしょうか。

 正直言うと交流戦前は、「はぁ……交流戦なんてやりたくない。また今年もパ・リーグさんにボコボコにされちゃうのかなぁ。ましてやセ・リーグ最下位。対ヤクルトはボーナスステージだと思ってるよなぁ。怖いなぁ……」と、怯えていました。毎年毎年パ・リーグさんの強さに圧倒される日々。去年なんて交流戦初戦から連敗で、「交流戦開幕しないよー」って嘆いてたんですけど、うちと同じく巨人も連敗していて、メディアの注目は巨人ばかり。勝てないし、大連敗しても注目されない!なかなか交流戦にいい思い出はありませんでした。

 今年の交流戦前は6連敗を2回、5連敗を1回、順位は最下位。それでも私は、シーズン前にコーチや監督が言っていた執念を感じる試合が昨年より増えていたり、一打席一打席大事にしているところ、ベンチやチームの前向きさを感じて何の不満もありませんでした。むしろこれから先どんどん強くなっていく可能性を感じて物凄くワクワクした気持ちで応援していました。そんな中で迎えた交流戦は、「半分くらい勝てたらいいなぁ。ま、そんなうまくいかないか(汗)。去年よりは勝てたらいいなぁ……」そんな思いで始まりました。

交流戦を勝ち続けて変わったこと

 まずはロッテ戦、勝ち越し! 楽天戦、3連勝! まさかの2カード連続勝ち越し。「やったぁ、楽しい!! こんなことなかなかないし、記念に交流戦の順位表スクショして、スポーツニュースの順位表も写真撮っておこう♪(あくまで交流戦の順位)でも来週は交流戦負けなしのソフトバンクか。……連敗しそうだなぁ……」迎えたソフトバンク戦、そしてオリックス戦も勝ち越し。「あれ? 交流戦単独首位!??(顔がにやけながら困惑)」さらに西武戦勝ち越し。「ちょっと待って、5カード連続勝ち越し? あれ? もしかしてヤクルト、強いんじゃ!? でもここまで来たら全カード勝ち越したい。ん? ちょっと待って! セ・リーグの順位が単独2位!? 2位になってる!!!(ここで交流戦とリーグ戦どちらの順位もスクショしました)」交流戦の上位6位にセ・リーグはヤクルトだけ。つまりセ・リーグの他のチームが負けているので、1位の広島以外が混戦になってしまったんです。

 他のチームのファンの方には申し訳ないですが、ヤクルトファンの私としてはもうありがたくて!! マリオカートで言ったらキラー(圧倒的最下位になると出てきてくれる救済キャラクター。また競争に参加できるかもしれない位置まで連れて行ってくれる)が上まで連れてきてくれたような、棚からぼた餅感。初めて交流戦最高って思えました!

スポーツニュースでヤクルトを扱う尺が長くなった!

 正直今年は自分自身との闘い(選手一人一人、そしてチームの底上げ)になるのかなと思っていたので、順位は気にしていなかったんです。ましてや昨年96敗していましたから、そこをひとつでも減らして、しっかり地盤を固めて、来年再来年からでも優勝争いに加わることが出来るようなチームになってくれる準備をしてくれたら、それで今年は十分。そんな心境だったので、交流戦を勝ち続けていくうちにスポーツニュースでいつも結果だけだったのがダイジェストまで映してくれるようになったり、ヤクルトの選手のことがたくさん褒められてヤクルトを扱う時間の尺も長くなったり! 他にも、私は毎日ヤクルトのネットニュースをスクラップしてるんですが、ニュースの数がどんどん増えてきているのを感じたり! そしてなんといっても、いつのまにかリーグ戦の上位争いに加われたこと!! こんな状況が幸せすぎて、久しぶり過ぎて、幸せを噛み締めながらこんなことになることを想像できなかった自分を反省しました。

 なお、その後の日本ハム戦は負け越し、雨で延期になったソフトバンク戦は惜しくも負けてしまって交流戦セ・リーグ歴代最高勝率は逃してしまいましたが、交流戦王は死守。勝ち続けているとどんどん欲が出てきてしまいますね。