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RADWIMPS「HINOMARU」騒動 「軍歌」についての“4つの誤解”

騒動から考える「軍歌とは何か」

2018/06/25

 6月6日に発売された、RADWIMPSの新曲「HINOMARU」が「軍歌っぽい」として話題になっている。

 これに対し、作者の野田洋次郎は、同月11日、SNSで「HINOMARUの歌詞に関して軍歌だという人がいました。そのような意図は書いていた時も書き終わった今も1ミリもありません」などとコメントした。

野田洋次郎のインスタグラム

「HINOMARU」は軍歌ではない

 はたして「HINOMARU」は軍歌なのか否か。結論からいえば、この歌は軍歌とはいえない。

 たしかに、この歌は「さぁいざゆかん」「御国の御霊」など、古めかしく、勇ましい歌詞が目立つ。戦前や戦中の軍歌と似ているところもないではない。

 だが、たんに戦前風で勇ましいだけならば、一部のアニソンや戦隊ヒーローものの主題歌なども軍歌になってしまう。

 軍歌とは、戦時下に国民を団結させたり、戦意を昂揚させたり、特定の社会的な機能を果たした(あるいは果たそうとした)からそう呼ばれるのであって、言葉づかいだけから決まるわけではない。