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「私は肉食だから」はマウントを取っている

 早々に帰ろうとしたらケータリングでケーキバイキングが始まって、そこに女性が群がって「自分にご褒美」とか言っているんです。そこでまたブチ切れですよ。「東京の夜景を見下ろしながら食べるケーキは最高」「ねーー」とか言って話が弾んでて、ここは養豚場じゃねえんだよ。なにが「食べ過ぎると女子力が落ちる」だ。いまごろ居酒屋チェーンの社長なら「いますぐその窓から飛び降りろ」って激怒してる状況だと思います。

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 何より、飯で腹が膨れ、酒が回ってくるとたいがい「私に釣り合う男性がいない」とかいう話になります。知らねえよ。「男友達は多いけど付き合いたいと思える人がいない」ってのは、男目線で申しますと単純に周囲のほとんどの男からパスされているだけではないかと思うのです。この人と愛情をもって一生暮らしていけそうか? 幸せな家庭を共に築いていけるのか? って考えたときに、なぜ好き好んで「私は肉食だから~」や「次付き合う人は元カレよりもいい人」などとマウント取り気味に語る女性が選ばれると思うのか、良く分からないんですよね。心より「鏡見ろ」と申し上げたい気分です。次回転生するときは単性増殖できる生物に生まれ変わるといいと思います。

信頼できる友人はなかなかできない

 結婚しているから偉いとか、子育てに励んでるから素晴らしいという話では一切なく、単に自分の人生をより輝かせ、もっと幸せに、そして末永く良いものにしていくためにどうするのか、という生きていくための哲学の部分がドーンと欠けていると思うんですよ。幸せになりたいのはたぶんみんなそう思っている。で、あなたはどういう状態が幸せだと定義していて、それに向かってどういう努力をしているの? それを初対面の人に言うほど、あなたの話に興味を持ってもらえると思いますか? 他人との距離感を学歴や仕事や飲み会でしか測れないというのは残念なことだし、誰かに「自分はどういう人か」を説明するにあたって仕事での目標や恋愛話が先に来てしまうと「あっ、この人と話をしていても時間の無駄だな」と感じてしまいます。

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 実際、人がいっぱいいるはずの東京に暮らしていても、本当に親交を持てる友人は限られていますし、仕事で信頼したり尊敬できる人とご一緒できる機会は稀です。みんなパーティーの席にチャンスや出会いを求めてやってきているのでしょうが、自分の世界を広げたり、信頼できる友人を増やすというのはそう簡単にはできないということの裏返しなのかもしれません。

 あれだけ経営者として頑張っている人でも、いざお祝いの場になってみると修羅になってしまうというのは、とても良い経験でした。来年は呼ばれないと思いますが、今年も飛躍の一年をお迎えくださいと祈りながら会場を後にしました。どうもありがとうございました。