「恐怖新聞」をご存じだろうか。
「その新聞に書いてあることは後日、現実に起きる」「一日読むごとに100日寿命が縮む」という、つのだじろう先生の名作漫画。
最近「これは恐怖新聞ではないか……」と感心してしまう新聞がある。読売新聞である。読売が書いた内容が後日現実となっているのだ。
ここ1か月でもその「スクープ」はすごい。
読売を後追いする各紙という構図
まずは10月11日。
「外国人労働者 永住可能に 新在留資格 熟練の技能 条件」
「政府、来春導入へ法案」
1面見出しのあとには《外国人労働者の受け入れ拡大に向け、政府が来年4月の導入を目指す新制度の全容が10日、判明した。》とある。
このあと各紙が追い、今まさにこれが国会で論議されているのはご承知の通り。
その3日後の10月14日。今度は、
「消費増税 来年10月実施 2%還元 中小店舗に補助」
「首相あす表明」
またしても各紙は後追い。そして安倍首相は前日のこの記事どおりに増税を表明した。