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元アイドリング!!!遠藤舞の告白「25歳がアイドルの限界だった」

遠藤舞さんインタビュー#1――アイドル戦国時代を振り返る

2018/11/25

 2010年ごろ、「アイドル戦国時代」という言葉が世に出た。多数のアイドルが誕生し、AKB48グループ、ももいろクローバーZ、“坂道シリーズ”などが次々とお茶の間に進出する――。

 あれから8年。すでに解散したグループ、卒業していったメンバーも多い。2006年にグループと同名のバラエティ番組から生まれたアイドリング!!!は、2010年スタートのTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)でホスト役を務め、アイドル戦国時代のキープレーヤーになっていった。

 リーダー(当時)の遠藤舞さんは不思議な存在で、グループでもっとも高い歌唱力を持ちながら、当時のインタビューから「裏方のほうが向いてるかも」と語っていた。

 アイドリング!!!卒業後、ソロアーティストとして3年半活動し、芸能界を引退した遠藤さん。当時のこと、そして現在のことをじっくり聞いた。(全2回の1回目/#2へ続く)

元アイドリング!!!遠藤舞さん

もともと美容系の専門学校に行くつもりだった

――アイドリング!!!在籍中に何度も取材しましたが、遠藤さんには「アイドルはスキマ産業」とか見出しになることを話してくれる印象があって。

遠藤 自分で話していて、「これは見出しになるかな」とは思ってました(笑)。

――そうでしたか(笑)。アイドリング!!!以前の話からお聞きしたいんですが。

遠藤 遡りますねぇ(笑)。

――はい(笑)。もともと美容系の専門学校を目指していたところをスカウトされて事務所に入ったということですが、芸能界に踏み出すことに躊躇はなかったですか?

遠藤 ありましたね。専門学校が決まっていたし、そもそも芸能人にまったく興味がなかったので。それでも入ったのはノリというか、若かったんだと思います。10代の判断力なんて子供ですから。祖母に「専門学校にはいつでも行けるけど、今回みたいな縁のある話はここで逃したらもうないかもしれない。いましかできないことならやってみたら?」と言われたことも大きかったです。

――自分がアイドルになりたいとは。

遠藤 まったく思ってなかったですね。小さい頃から「かわいい。かわいい」とチヤホヤされて、「人前に立つことが好きなのかもしれない」と薄々気づいた結果、芸能の世界に入るという子が多いと思うんです。だけど、私は真逆でしたね。

 

TikTokをやるようなタイプではなく……

――アイドルにあるような自己顕示欲は?

遠藤 ほぼゼロですね。いまって事務所に入らなくてもYouTubeなりインスタなりでいくらでも自己表現ができるじゃないですか。時代はだいぶ変わりましたよねぇ。ただ、私が10年遅く生まれていても自分からTikTokをやるような子じゃなかったと思うなぁ。

――とはいえ自分のことが嫌い、ということはなく。

遠藤 そんなネガティブなわけじゃなくて。自分で好きなことをやっている時は楽しいんですけど、人に見せたり共有することに価値を感じないんですよ。たとえばピアノを弾くことが好きだったら自分で弾くことが楽しいだけで、その動画を撮ってSNSにアップしようという価値観がなくて。