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楽天はケータイ料金競争の引き金を引いたのか? 「月額2980円」のインパクト

2020/03/05

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 企業, 社会, 経済

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「安かろう悪かろう」の不安

 楽天モバイルでは月額2980円という料金プランを設定しつつ、300万人に対して、1年間、無料で使える施策を展開する。おそらく、「1年間無料」につられて契約が殺到することだろう。

 しかし、「安かろう悪かろう」では楽天自身の評価を落とすことになりかねない。1年後にユーザーが大挙して解約するなんてこともありえるだろう。

「楽天モバイル」の店舗も増え続けている ©共同通信社

 大手3キャリアが楽天モバイルを冷ややかな目で見ているのは、「使い放題といってもエリアが限定的」という楽天モバイルの弱点をわかっているからだ。だからこそ、値下げ競争を急ぐ理由なんて、まったくない。

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 目先の「2980円」しか評価できていない菅官房長官は、今後、4社間での料金競争を期待しているようだが、いずれ肩透かしに終わることにまだ気がついていないことだろう。

楽天はケータイ料金競争の引き金を引いたのか? 「月額2980円」のインパクト

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