「平日は仕事で遅くなることがあるので、できる範囲でお受験対策はやってきました。『保育園に娘を迎えに行って、夕食を食べたら19時から1時間ほどペーパーをやってお風呂に入って寝る』という生活を週3~4日。朝は早く出勤しないといけないので何もやりません。週末はそれぞれ2~3時間程度やっていました」

 こう語るのは、世田谷区在住の佐藤佳奈子さん(仮名、30代)。夫は会社経営者で、佳奈子さんも大手企業にフルタイム勤務している“ワーママ”だ。佳奈子さんの子供は現在、国立の難関校・筑波大付属小学校に通っている。

筑波大附属小学校のホームページ

 連載の#1では、慶應義塾幼稚舎を目指した親子についてレポートした。取材した人が口を揃えて語っていたのが、

「共働き家庭でのお受験は難しい」

 ということだった。塾への送迎や入試対策など柔軟に対応できる保護者がいた方が有利とされるからだ。かつて、お受験は子どもが幼稚園に通う専業主婦家庭が中心だったのもそのためだ。

 しかし、現実には共働き世帯は増加の一途を辿っている。内閣府の「男女共同参画白書(令和4年版)」によれば、2001年から2021年までの20年間で共働き世帯数は1.5倍に増えており、夫婦のいる世帯全体の約7割に達しているという。

 お受験に参加するのは専業主婦世帯だけではない。当然、成功を勝ち取った共働き世帯もいる。彼らは一体、何をしたのだろうか。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル