「もう受験対策をやりたくない」と言い出した子供はなぜ慶應義塾幼稚舎に合格できたか「塾代は月に50万」「テキストで頭を叩いたことも」

《子育て記者の真相ルポ》シン・お受験戦争 #1

「週刊文春」編集部

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ライフ 教育

 教室に入った子供たちはハキハキと挨拶し、席に着くと膝の上に手をのせて静かに待つ。女の子は紺色のワンピースに前髪を上げて編み込みスタイルが定番。公園やショッピングモールでよく見かける元気よく走り回る子供とは雰囲気が異なる。就学前の子供とは思えない落ち着きぶりだ。

 ここは、小学校受験のための塾。同伴する親も、紺色やモノトーンの洋服を着ている人が多く、子供同様に上品な印象を受ける。

 小誌記者は今、1歳になったばかりの子供を育てている。0歳の頃は、日々の世話に追われて「元気に育てばそれでいい」と思っていたが、1歳を過ぎた頃からふと子供の教育について考えるようになった。

 私は地方の公立小学校出身で、「お受験」には縁遠い人生を歩んできた。皇室の取材で学習院の関係者に話を聞いたことも度々あるが、さりげない言葉遣いや上品な振る舞いに “お育ち”の違いを痛感したものだ。

 とはいえ、周囲には同じく地方出身者でお受験をして有名私立に通わせている人もいる。有名私立に子供を通わせることができるのは、首都圏に住んでいるからこその選択肢。話を聞いていると、教育の質や施設の充実ぶりはとても魅力的だ。

 もしかしたら我が子も——。

 そう思い、インターネットで検索してみたが、小学校受験の試験科目には「行動観察」や「巧緻性」など素人では分からない単語が並んでいる。就学前の子供に学力の偏差値をつけられないのは理解できるが、一体どうやって合格の判定をするのだろう?

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source : 週刊文春 電子版オリジナル

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