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ジャイアンツは30分前行動が基本……プロ野球界が遅刻に厳しい3つの理由

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/05/01
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プロ野球以外のスポーツではどうなのか

 ちなみに、時間に厳しいのはプロ野球だけではない。長らくサッカー日本代表のキャプテンを務めた長谷部はベストセラー『心を整える』の中で、こう書いている。

「遅刻というのは自分にとっても周りにとっても何もプラスを生み出さない。僕が5分遅れたら20人×5分で100分が無駄になる。時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、本気で取り組んでいない証拠だ。周りに対する尊敬の念が薄い」

 恐ろしいほどの正論で耳が痛い話だが、長谷部タイムはジャイアンツタイムよりもさらに厳しく、長谷部自身は常に集合時間の1時間前に行くようにしているそうだ(少し話はずれるが、プロレスラーは基本的に常時歯ブラシと歯磨き粉を携帯しているという。レスリングは対戦相手や練習相手と常に密着するから、もし口が臭かったりしたら、たちまち同業者内で嫌われてしまう。だから身だしなみは周囲への敬意と配慮の現れなのだそうだ)。

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 スポーツに限ったことではないが、時間に遅れないということは、相手やチームメイトへのリスペクトを示す最低限の行為だとも言える。だから僕たちファンもプロ野球観戦に行くときは、球場には時間厳守で向かうことにしよう。できれば30分前行動のジャイアンツタイムで。そうしないと鈴木奈々の始球式を見逃してしまうかもしれない。

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