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IKKOさんが語る“テレビ界の恩人”「死化粧のとき、逸見政孝さんの目から一筋の涙が……」

テレビっ子・IKKOさんインタビュー#2

note

「オネエ」という雑なカテゴリーは嫌じゃないですか?

―― 最初、テレビのオファーがあったとき、出演に迷いはなかったんですか。

IKKO いや、嬉しかったですね。私はその頃、書籍を作っていこうって決めてたの。自分のヘアメイクの作品集みたいなものを形にしたいって。そのきっかけとしてテレビに出られるというのは嬉しかったですね。テレビでも「美容家」として打ち出してくれましたから。

―― その後は『おネエ★MANS』(日テレ系)になるんですか。

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IKKO そうですね。でも『ジャスト』のあと、『おネエ★MANS』が始まるまでにも、『ソロモン流』(テレビ東京)で密着してもらったり、バラエティ番組にも出始めていたんです。

―― テレビでは「オネエ」みたいに、割と雑なカテゴリーでくくられてしまったりしますが、それに対してどう思われますか。

IKKO まあいじってくれてなんぼの世界だから私は大丈夫です。自分がしっかりしていればいいですからね。もちろん、あまりにもひどいと、いやだわと思うけど(笑)。

 

―― 「オネエ」と呼ばれて活躍されている方々とは交流はあるんですか。

IKKO もともとKABA.ちゃんとは仲が良かったんです。あちらのほうが、芸能界ではデビューが先ですけどね。話しやすくて優しい。あと真島(茂樹)さんとか、マロンちゃんとか、仲いいですよ。マツコ(デラックス)ちゃん、ミッツ(マングローブ)ちゃん、クリス(松村)、はるな(愛)ちゃんあたりは今はお互い忙しくてなかなかお会いする機会は少なくなったけど、大好きな仲間ですね。『おネエ★MANS!』は終わってちょうど10年経ちますけど、懐かしいメンバーでもう1回集まって特番とかが出来たらいいなって思いますね。

―― マツコさんが番組で「IKKOさんはタレントとしての才能がすごい。敵わない」って言ってましたね。

IKKO そんなことないですよ~! マツコちゃん、気を遣ってくれたんですね。いつもそうやってね、おっしゃってくれるから嬉しいなって。私なんていまだにテレビ出るたびドキドキドキドキしちゃってますから。

(#3へ続く)
写真=宮﨑貢司

◆#1 「スチュワーデスになりたい」IKKOさんが“自分は女性だ”と気づいた小学1年のとき
https://bunshun.jp/articles/-/13538
◆#3 『どんだけ~』IKKOさんの“許す力”「チョコプラ松尾ちゃんには感謝しかないの」
https://bunshun.jp/articles/-/13541

IKKO/1962年生まれ、福岡県出身。横浜・元町の美容室で8年間修業した後、1992年に「アトリエIKKO」を設立。「女優メイク」と呼ばれる独自のヘアメーク術で、テレビ、雑誌、舞台など幅広く活躍する。2003年「ジャスト」(TBS系)に出演し、テレビデビュー。「おネエ★MANS」(日本テレビ系)などにレギュラー出演。2007年「どんだけ~」が新語・流行語大賞にノミネートされる。

IKKOさんが語る“テレビ界の恩人”「死化粧のとき、逸見政孝さんの目から一筋の涙が……」

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