8月14日から現在でも続いている東北道・佐野サービスエリア(上り線)の前代未聞のストライキ騒動。既報の通り、その中心となっているのが、昨年5月に総務部長に着任した加藤正樹氏(45)だ。8月13日に加藤氏が運営会社「ケイセイ・フーズ」を“不当解雇”されたことで、従業員たちが一斉蜂起したのだ。
ストライキ突入前の“知られざる戦い”
加藤氏とともにストライキをしている支配人のI氏が語る。
「社長や以前いた総支配人T氏は私たちや取引業者のみなさんを完全に下に見ていました。ですが、加藤さんは違ったのです。僕たちをプロフェッショナルとして扱ってくれました。自分から挨拶をしてくれるし、年上に対して敬語を使ってくれる。しかも彼は新しい販売戦略やメディア活用などで佐野パーキングエリアの知名度もあげてくれたんです」
謙虚な人柄や丁寧な仕事への向き合いを見て、従業員は加藤氏を信頼するようになったという。しかし、従業員らがストライキを起こしたのには別の理由がある。ここに至るまでには”加藤氏と経営陣との戦い”があった。
加藤氏本人が語る。