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同窓会という名の人生自慢大会を乗りきる方法 横澤夏子×辛酸なめ子

「ヨコモレ通信」著者が「文藝芸人」女子代表と本音で語った

 時代を先取り過ぎて、社会から「ヨコモレ」気味な珍スポットを発掘、するどい観察眼で紹介する「週刊文春」の人気コラムが『ヨコモレ通信MAX マニアック編』『ヨコモレ通信MAX セレブ編』として電子書籍化されました。発売を記念して、本書に収録の横澤夏子さんとの対談「女たちの同窓会」を特別公開します。

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『ヨコモレ通信MAX マニアック編』(辛酸なめ子 著)
『ヨコモレ通信MAX セレブ編』(辛酸なめ子 著)

辛酸 横澤さんは今春発売されたムック『文藝芸人』の中で、「私が同窓会の帰りに泣く理由。」というエッセイを書かれていますね。私も読ませていただいて、同窓会というテーマをここまで掘り下げて書ける方がいるのか、とびっくりしました。

横澤 ありがとうございます。私、コンプレックスの塊なので、中学・高校の同窓会では、自分と友達をいちいち比べてしまうんです。友達の近況を聞いて、羨ましいなと思ったり、自分は劣っていると悲しくなったりして、毎回帰り道では涙が……。このことを編集者の方に話したら、「書いてみたらいいんじゃない」と。

辛酸 なるほど。

横澤 見栄っ張りなんでしょうね。同窓会では、話を3割増しで盛っています。芸人1年目の時は、お給料を月に数千円しか貰っていなかったのに、40万貰っていると嘘をついていました。

 そのくらい大変な思いをする同窓会なんですが、呼ばれないのは嫌なんです。だから、私が幹事をしています。

辛酸 え、そうなんですか!

横澤 「私だけ同窓会に呼ばれなかったらどうしよう」と心配になるんです。それで、「こんなに心配なら、自分で幹事をやってしまえ」と。

辛酸 出席した人にとっては、まさか幹事が裏で泣いていたとは知りたくないですよね。

横澤 確かにそうですね。「泣きながらビンゴ大会やっていたのか」みたいな(笑)。

左が辛酸なめ子さん、右は横澤夏子さん。