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《被害女性告発》紅白「嵐」衣装の韓国人デザイナーが「首絞めDV」で逮捕 事件後は「ネットストーカー」に

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 芸能

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 その後、A子さんは駆けつけた母親と共に帰宅し、後日被害届とともに、これまで撮りためていたアザなどの写真に加え、首を絞められたことによって首の靭帯が伸びたことを裏付ける診断書なども提出した。

頚椎捻挫の診断書

「この事件をきっかけにチャヌとは会わなくなったのですが、彼はインスタグラムで別人になりすましてネットストーカーをはじめました。『首はどうして痛めたんですか?』『最近恋愛で大変な思いしましたよね』というような、チャヌと私しか知らないような内容で膨大な量のコメントを送ってくるのです。露出の多い服を着ている私の写真をまとめた“セクシーアカウント”も作成して『A子ちゃんに気づいてもらえたかなあ』とわざわざ私をタグ付けして投稿するなどの嫌がらせが続き、心身共に消耗する日々でした」

李氏が作成したA子さんの“セクシーアカウント”

 被害届を提出して8日後の7月3日、李氏は傷害の容疑で逮捕された。満期勾留の末、略式起訴で暴行罪の有罪判決となり、20万円の罰金刑で7月24日に釈放されている。A子さんに身に覚えのない噂が流れだしたのはこのすぐあとからだ。 

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「彼の釈放後、これまでの知り合いがよそよそしくなり、仕事が減ってきているなという実感があったんです。当時はなぜかわからなかったのですが、ある日、共通の知り合いに『チャヌさんから、「俺は無罪なのに逮捕された。首を絞めたり、暴力を振るっていたのはA子の方だ」って聞いたんだけど本当?』と質問されたんです。チャヌはそういう話をファッション業界の知り合いや友人に言いふらしているらしく、実際に彼の周りの人たちは彼が無罪だと信じきっています。私の知らないところで、私の信頼が損なわれ続けていました」(同前)

2019年6月24日に交わされた会話。ピンクの吹き出しが李氏。「(首を絞めたのは)絶対にしてはいけない行動だと思う」「本当に怖くて死ぬかと思った」などと言うA子さんに対し、「(首を絞めたのは)仕方なくやったんだ」と認めながらも、「お前が暴れるから」「首を絞めてどうこうしようとしたわけではない」という主張をしている。

 虚偽の噂を周囲に流すだけでなく、李氏はA子さんにも直接接触しようと画策していた。

「チャヌには釈放前に私への『接近禁止警告』が出されているんです。警察の人の目の前で私の連絡先をすべて消して、私に連絡しない、近づかないことを言い渡されています。それなのに、『2人のいい思い出を動画にまとめたから、A子に送りたい』と複数人に相談していたんです。どんどん広まっていく悪意の噂と、チャヌに報復されるんじゃないかという恐怖で不安定になり、精神科に通わなくてはならなくなってしまいました。今でも首の周りに他人の手が触れるのが怖いですし、首を絞められるのではないかと思うと、マフラーを後ろに垂らすこともできなくなってしまいました」(同前)

A子さんのうつの診断書

 A子さんは現在、友人一人ひとりに事実を説明してまわり、李氏には内容証明を送るなど対応に追われている。

「首を絞めたことや以前から暴力を振るっていたことは、有罪判決が出ていますし、もう終わった出来事です。だからこれまで私は多くを語ることなく、事件後、彼の人生には関わらないようにしてきました。ですが、嘘を広められて名誉を傷つけられ続けることには我慢できません。虚偽の噂を広めないでほしいという旨の内容証明も送りました。もし誠実な対応がこれからも見られないのであれば、法的手段をとろうと思っています」(同前)