昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

鈴木 涼美
2017/05/24

ホストに学ぶ「面白い人」と「空回りする人」の差が出るポイント

鈴木涼美さんに聞いてみた。

Q 面白い人で終わってしまう私が一皮むける方法は何でしょうか?

 先日、合コンがあったのですが、そこで自ら三枚目を買って出てしまいました。一発ギャグをやったり、自虐で笑わせたりと、女の子を落とすことより、面白さを優先してしまい、その結果、恋愛対象にならず、「面白い人」で終わってしまいます。女性からするとそのような男性はどう見えるのでしょうか? また、女性を落とす「面白さ」とは何なのでしょうか?(20代・男性)

A 自分は何に自信を持てるかを、まず整理しましょう

 本当に「面白い人」ができているなら、何の問題もないように思います。面白い人は女の子の大好物です。そもそも「面白い」は「つまらない」の対義語であって、「素敵」「かっこいい」の対義語ではありません。ただ、「面白い人」になりきれていない場合、その空回りした一発ギャグや自虐ネタは痛々しいものになります。人は親切で残酷なので愛想笑いをしますので、その境目は周囲が笑っているかどうかではなく、おかわりされるか、つまりまた会いたいと思ってもらえるかどうかにあります。

ホストでも「面白い系」が長続きする

 たまにはホストの話でもしようと思います。ホストクラブは永久指名制の店がほとんどなので、女の子はその店の中で一番のお気に入りを必ず一人見つけなくてはいけません。どのホストも自分のキャラを確立し、自分の長所をアピールし、自分の需要を見つけます。隣に並ぶホストではなく、自分を指名してもらわないといけない。しかもホストクラブの初回はキャバクラやクラブよりも露骨に、10分刻みで入れ替わり立ち代わりホストが席に付き、その日の最後に好みのホストを送り指名するシステムが特徴的で、その様子は本当に見本市、陳列棚から商品を選ぶような感じです。

 さて、ホストの王道なキャラクターは、ザ・イケメン王子、お兄さん系、オラオラ系などいくつかの類型に分けられますが、最も難しく技術のいる、しかしうまくハマれば長続きするのが「面白い系」だと思っています。面白いと一概に言っても天然で面白いとか話が面白いとか存在自体が変だとか色々あると思いますが、ここではいわゆる三枚目的なことができる面白い人という意味で使います。

 で、その「面白い系」の中でも、売れている人は基本的に「そこそこイケメン」か「ベテラン」です。なぜでしょうか? まず「超イケメン」の人は、それほど難しい技術を身につけなくとも売れる可能性があるので、わざわざ面白い系として自分のキャラを確立はしない。かと言って、ブサイクの逃げ道として面白さがあるわけではないようなのです。それなりに容姿に自信があったり、あるいは自分の経験値に自信があったりする人でないと、面白い系も成功はしないようです。

面白い人と空回りする人の違いとは?

 そう考えると、冒頭にあげた「面白い人」ができている人と、「面白い人」を演じて空回りしている人の大きな違いは、自信にあるのかもしれません。合コンでギャグや自虐ネタを連発する人の大半は、自分の自信のなさ、それは容姿や身長、若さなどの場合もあれば、学歴や経済力に関するコンプレックスの場合もあると思いますが、それを隠そうとして、いやにテンション高く振る舞っているように見えます。対して、自分に自信があるからこそ思い切った「オモシロ系」ができる人は輝いて見えます。もし、今のところモテという成功を掴んでいないのであれば、三枚目キャラを引き受けてしまうことそれ自体よりも、自分は何に自信を持てるかを整理した方が近道かもしれません。

「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム

はてなブックマークに追加