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池上 彰
2017/05/22

池上さん、選挙で誰に投票すればいいか分かりません。

池上さんに聞いてみた。

Q 18歳。選挙権がありますが、誰に投票していいか分かりません。

 去年、18歳になりましたが、選挙で誰に投票したらいいか、どんな基準で選んだらいいか分かりません。選挙に行く上で、池上さんはどんなふうに投票相手を選んでいますか。(18歳・女・高校生)

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A 民主主義というのは、厄介なものです。

 かつてイギリスの首相だったチャーチルは、「民主主義は最悪の政治形態だ。これまで試みられてきた、あらゆる政治形態を除けばだが」と言ったものです。これって、民主主義は欠陥だらけだが、これまでのどの政治よりもマシだという意味ですね。

 民主主義は決定に時間がかかります。優れた独裁者が即断即決した方が、物事はずっと早く決まります。しかし、独裁者が、いつまでも優れた人物でいられるとは限りません。まして世襲でとんでもない後継者が誕生するかもしれません。

 その点、民主主義は、期間限定で「独裁者」を選出し、ダメだったら期限になったところで追い出すことができるシステムです。完璧な人間はいないからこそ考案された制度です。

 選挙に立候補する人も、完璧な人などいません。そこで、私は「より悪くない」「よりマシな」と思える候補に投票するようにしています。

 それですぐに政治がよくなるわけではありません。しかし、本当にダメな政治家を選ばない取り組みが長期にわたって続けば、世の中は少しは良くなるのではないかと信じて投票に行っています。

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