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星野 概念
2017/07/04

褒められた時の反応、正解はありますか?

星野概念さんに聞いてみた。

Q 褒められた時の反応はどうすれば……

 褒められた時の反応の正解はありますか。褒められると素直に嬉しいので「ありがとうございます」と言っていたのですが、友人に「なんか自過剰(自意識過剰)」と指摘されました。「そんなことないです」というのが良いのですか。(22歳・女性)

A 「嬉しいです」とか「喜び」を言葉にしてみましょう。

 一つ確認させてください。今回のお悩みは、褒めてくれた相手は別にいて、相談者さまがその方に対して「ありがとうございます」と言っているのを端から見たご友人が「なんか自過剰」と仰った、という主旨でよろしいでしょうか。相談者さまのお礼の気持ちが相手に伝わっているかどうかは分からないけれど、第三者であるご友人には「自過剰」に映った、というパターンです。大丈夫ですよね??……なんてお聞きしても、目の前に相談者さまはいらっしゃいません。はぁ、自分からこのコーナーの悲しい側面に突進していってしまいました。

 さて、気を取り直して参ります。改めて、今回は、「なんか自過剰」と仰ったご友人は、褒めてくれた相手とは別、という理解で進めさせて頂きます。

 まず、褒めてくれるということは、人が自分に対して「我関せず」ではなく、何かを考えてそれを言ってくれた、ということですよね。これは怒られる場合も同じだと思いますが、人が他人に対して何かを考えて、相手にそれを言う、というのは、その相手にある程度興味がないと出来ないことです。興味を持ってくれた上、褒めてくれるなんて、とてもありがたいことです。だから、「ありがとうございます」と言うのは全然筋違いではないと思います。仮に、「そんなことない」と考えたとしても、「ありがとうございます。でもそんなことないんですよ」と、まずはお礼を言う方が誠実ではないかと、僕は思います。ただ、相談者さまの場合は、明確に「そんなことない」とは考えなかったわけですよね? だとしたら、「そんなことないです」という返答は、考えてもいないことを言うことになるので、せっかく褒めてくれた相手に対してむしろ失礼な気がします。

 また、ご友人はどうして「なんか自過剰」と仰ったのでしょうか。正直それは分かりません。ご友人の物事のとらえ方の癖なのかもしれません。ただ、実際褒めてくれた相手にも同じように思われないためには、褒めてもらった時の自分の「感情」を出来るだけ表現することが大切だと思います。褒められた時の「感情」は、特殊な場合を除いて、「喜び」ですよね。動作でも、表情でも、相手に自分の「喜び」がしっかりと伝われば、相談者さまの「素直に嬉しい」が伝わりやすいのではないでしょうか。逆に、「感情」が乗っていない、営業スマイルのような表面的な印象の「ありがとうございます」だと、「自過剰」とか「心がこもってない」とか「軽っ!」とか、思いもよらない受け取られ方が生じる可能性が高くなります。

 もしも動作や表情で素直に感情表現が出来ない場合は、「感情」を言葉にしてしまうのが良いと思います。「褒めてもらえてすごく嬉しいです。ありがとうございます」と、少しでも自分の考えたことを表現することで、伝わるものが確かなものになるのではないでしょうか。

 僕も「なんか冷たい」と言われることが少なくないので、お悩み、共感できます。感情表現て、難しいですよね。

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