Q 日曜日の午後がつらい……
土日が休みの会社員です。土曜日は楽しくて、日曜日の午後2時ぐらいまでは楽しいのですが、そこからだんだんと明日からの仕事が気になりだし、日が暮れるころにはドンヨリしてきて、「サザエさん」のオープニングが聞こえると胃のあたりが気持ち悪くなってきます。毎週のこの気持ち、どうやりすごせばいいのでしょうか。(40代・男性・会社員)
A 仕事は明日であって、今日ではないですよね?
僕も当直がなければ、土曜日の午後と日曜日が休日なので、お気持ちとてもよく分かります。日曜日の午後くらいから、徐々に、確実に広がるドンヨリ、ですよね……。このドンヨリの正体と対策、自問自答しながら詳しく考えてみたいと思います。
まず改めて、「なぜドンヨリした気分になるのか?」
それは、明日からまた仕事だなぁと思って、漠然とゆううつな気分になるからですよね。
では、「その明日からの仕事って特別大変なことでしょうか?」
うーん、どうでしょう。明日は関ヶ原、特別に大変な仕事が待っている、という時は確かにあるかもしれません。でも、相談者さまや僕をはじめ、多くの人の週明けは大抵、通常業務が休日を挟んで再開されるだけのはずです。それでも、明日待っているものが「仕事」というだけで、義務感やら責任のプレッシャーやら色々な事が連想され、ゆううつになるのです。どこかのハウトゥ本には「仕事を遊び化するのがポイント」なんて書いてありそうですが、そんな簡単にはいかないよ、というのが僕の実感です。では、次の点はどうでしょうか。
「仕事は明日であって、今日ではないですよね?」
確かに、日曜日の夕方、その時に仕事をしなければならないわけではありません。つまり、「明日」の仕事のことは、「いまここ」ではなく「未来」のことなのです。未来のことである「明日」への心配は、「いま」の段階では永遠に未知です。それだけに処理のしようがなく、その存在を漠然と感じ続けてドンヨリは膨張していきます。この対策として、目の前の「いまここ」に、集中できたり楽しめたりする何かがあれば、まだ未来の想像でしかない「明日」の仕事の存在は小さくなりそうな気がしませんか?
毎週日曜日、「サザエさん」がお知らせする、放っておくとドンヨリに飲み込まれかねない魔の時間。それに立ち向かう為、意図的に何か趣味に取り組んだり、愉快な友人や大切な人と食事をするなど、明日の仕事に支障がない程度にエキサイティングなイベントを毎週考えてみるというのはいかがでしょうか。
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