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近藤 正高
2017/07/04

ご存知ですか? 7月4日はジョン・アダムスとトマス・ジェファーソンが亡くなった日です

アメリカ独立宣言50周年の日

 いまから191年前のきょう、1826年7月4日、アメリカ合衆国の第2代大統領のジョン・アダムズと第3代大統領のトマス・ジェファーソンが奇しくも同日に亡くなった。しかもこの日は、アメリカ独立宣言(1776年)から50周年の記念日であった。

 両者とも独立革命の指導者であり、独立宣言起草委員会のメンバーだった。独立宣言は、ジェファーソンの書いた草案がもとになっている。初代大統領ジョージ・ワシントンの政権では、アダムズが副大統領、ジェファーソンが国務長官を務めた。

国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館に飾られている独立宣言に関する銅像 ©getty

 ただし、独立維持と発展方向をめぐり、アダムズとジェファーソンは激しく対立した。ワシントンの後任を決める1796年の大統領選では、中央集権的な連邦主義を代表するアダムズが、自由主義的な州権主義を主張するジェファーソンを下して当選。次点者が副大統領になるという当時の選挙法により、翌年発足したアダムズ政権ではジェファーソンが副大統領に就任する。アダムズは大統領在任中、革命の起こったフランスとの戦争の回避に努めるも、政権内の対立、また政策の不評から、次の1800年の大統領選では、ジェファーソンに敗れた。ジェファーソンは大統領在任中、ルイジアナの購入などの業績を残している。

 引退後はふたたびよき友人に戻ったという二人。アダムズの最期の言葉は「トマス・ジェファーソンのほうが生き残る」だった。そのジェファーソンは、7月1日に意識不明となり、その後何度か目を覚ましながらも4日午後1時前に息を引き取った。アダムズは90歳、ジェファーソンは83歳と、いずれもこの時代としては長命だった。

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