夏休みのうきうきした気分を一瞬で沈めるのが大量の「宿題」。「宿題はさっさと済ませる」「最後の数日で片付ける」「やらない」と、取り組み方、進め方は様々ですが、大人になってからの仕事のスタイルとほぼ一致する、という説があります。そこで今回「夏休みの宿題」をテーマに文春オンラインの筆者にアンケートをとり、現在の仕事との類似や当時の思い出を伺いました。
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【アンケート項目】
1.夏休みの宿題の終わらせ方と仕事の進め方が類似していますか? ○△×でお答えください。
2.夏休みの宿題の終わらせ方は、次の5パターンのうちどれに当てはまりますか?
また、現在の仕事の進め方や行動パターンとの類似点、思い出に残っている夏休みの宿題・自由研究もお聞かせください。
(1)先行逃げ切り型(7月中にすべての宿題を終わらせる)
(2)コツコツ積み立て型(ペースを守ってムラなく計画的に終わらせる)
(3)まくり型(夏休みの最後になって大慌てで取り組む)
(4)不提出型
(5)その他(他人任せ、嫌いなものは後回しなど)
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回答者:亀山敬司
自由研究は完成しなかった子どもが経営者になれた理由
1.○
2.(4)不提出型
俺は嫌いなものは後回しで計画性もなく、夏休みの宿題は不提出で終わるタイプだった。だから、自由研究もアイデアは出るんだけど、途中で作るのに飽きて完成したことがない。
仕事の進め方も同じような感じで、新しいことは思い付くんだけど、計画や予算組みをちゃんとヤらないまま、とりあえず始めて散らかしっぱなし。その後、アイデアを追いかけるように社員に経費精算やルール作りを整備してもらって続いてる。
会社の経営には「起業」と「運営」があるけど、これは全く違う能力で、起業家がいないとビジネスは始まらないけど、運営家がいないとビジネスは続かない。
ベンチャー起業家が会社を潰す多くの原因が、ビジネスモデルは良かったんだけど、その後に会社を安定運営できずに資金がショートしたり、お客を怒らせたりしてダメになるパターン。
俺の場合は、「0から1」作ったビジネスを「1から10」成長させてくれる運営スタッフに恵まれていたから、安心して新しいビジネスを手がけて成長できたのでラッキーだった。
世の中では元を作った1人の「起業家」がもてはやされ易いけど、それを実現する100人の「運営家」がいないと会社は成り立たない。その自覚があれば、ひとりじゃ何もできなかった子供でも「経営者」を名乗れることもあるってことかな。