文春オンライン
ビジネスホテルはいま #2 ホテルの実力は「ハウスキーピング」でわかる

ビジネスホテルはいま #2 ホテルの実力は「ハウスキーピング」でわかる

2017/08/22
note

「可動式テレビ」にも思わぬマイナスが……

 客室のテレビ設置で最近みられる“壁付けテレビ”。客室面積の有効活用のために有用なスタイルであるが、テレビの向きが固定されてしまうマイナスポイントがある。一方、稀に見られるのが壁付けされたテレビが可動するケース。ベッドにいようがデスクにいようがテレビの向きを変えて楽しめるのは嬉しい。

せっかくの可動テレビも……

 最近開業した某ビジネスホテルも可動テレビであったが、動かしてみたところテレビの裏にはたっぷりたまった埃が。せっかくの可動テレビ導入であるが、可動しなかったら見えなかったであろう埃とは何とも皮肉だ。

 前記事で、テレビ画面にレストランの空き状況やコインランドリーの空き状況を表示するシステムを採用するホテルを紹介した。このホテルでもコインランドリーの空き状況がわかるシステムを導入しており好印象だったが、最新システムもアイディアも、掃除ひとつでその価値を上げも下げもする。

ADVERTISEMENT

運営会社も「ハウスキーピングのクオリティは最も重視するポイント」

コア社系列の「ノボテル甲子園」。ビジネスホテルではないがやはり清掃で差別化を図る(9月21日から「ホテルヒューイット甲子園」)

 ホテル運営で注目される「コアグローバルマネジメント株式会社」。投資家による運営会社の選別も進む中、直営はもちろん、運営受託でも拡大している目下躍進中のホテル運営会社だ。フルサービス型からリミテッドタイプのハイクラス宿泊主体型ホテルも手掛ける。同社代表取締役の中野正純氏によると「ハウスキーピングのクオリティは最も重視するポイントのひとつ」だという。このような考えもありグループにはハウスキーピング等を専門に請け負う会社がある。